理系出身の営業職が持つ3つの強み
理系の仕事といえば、技術系や開発職。対して営業職には、文系というイメージをお持ちの方は多いでしょう。しかし実際には、理系出身者でも営業職として働き、成果を挙げている人もたくさんいます。理系出身者だからこそ発揮される、営業職としての強みについて3つご紹介します。
1. 数値分析にもとづく的確な判断
営業という仕事には売上や利益はもちろん、そこに結びつくまでの成約率やアポイント取得率など、常に数字が関わってきます。これらを分析することで、より効率的な営業活動の遂行、また改善点の発見などに繋がるでしょう。
そして、理系出身者は文系と比べて、そうした数値分析にアドバンテージがあります。例えば大きな目標が与えられた場合、よく「本当に達成できるのか」と尻込みしてしまう方が少なくありません。しかし冷静に目標への筋道を立て、中期・短期的な目標にブレークダウンしていくことができれば、目標達成が現実的なものとなるでしょう。数字に強い、あるいは数値分析力があるということは、営業職にとって欠かせないことなのです。また、競合商品との比較やマーケティング分析などでも、数字をもとに判断できる人は他社よりも精度の高い予測を立てることができるでしょう。
2. 論理的思考に基づく提案
理系出身者の方は、物事を論理的に捉え、また伝える能力に秀でている場合が多いでしょう。これは客先で提案する際、その提案内容に説得力を与えるもととなります。
その商品・サービスにどのような特徴があり、なぜ相手にとって必要なのか。また、それを購入することでどのような課題が解決されるのかをイメージしてもらうには、営業する側が論理的に話を整理し、分かりやすく筋立てて伝えることが大切です。そのため、営業職に就いてから、論理的思考を身につけようと勉強する方も多く見られます。日頃からそうした思考が基本として根付いている理系出身者は、提案時にその力をおおいに発揮できるでしょう。
3. 業界によって専門知識が生かされる
理系出身者であれば、営業先の業界、あるいは取り扱う商品・サービスを選ぶことで、さらに高いパフォーマンスを発揮できる可能性があります。例えば医薬・化学系メーカーなどでは、関連する専門知識が営業職にも求められるでしょう。
あるいはITサービスの営業ならば、相手に分かりやすくサービスの特徴等を伝えるため、まずは自分自身がそれを理解する必要があります。そうした場合、理系出身で関連知識を学んだ土台があれば、容易に知識を吸収し対応できるはずです。理系出身者で営業職を目指すのであれば、自身の持つ知識を活かせる業界に照準を絞るのも1つの方法となります。
理系出身者だからといって、技術・開発だけが適職ではありません。営業職で生かされる強みも多く、しかもそれらはライバルと差をつける一要因になりえます。営業職に興味のある理系出身者の方は、ぜひ選択肢の1つとして考えてみてください。(ライター:ナレッジ・リンクス/三河賢文)