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    転職前に考えたい「営業職」で期待できる5つのキャリアパス

    営業職のキャリアパス

    営業職での転職を考える際、多くの方が「将来のキャリアはどうなるのか」という不安を抱えています。確かに、営業職は「ルートセールス」や「新規開拓」といった業務内容での区分は広く知られていますが、そこから先のキャリアパスは意外と見えづらいものです。

    しかし実際には、営業職には多様なキャリアの可能性が広がっています。今回は、営業職を起点として描ける「スペシャリスト」「マネジメント職」「営業企画・戦略立案職」「社内起業家」「独立」の5つのキャリアパスについて解説します。

    1.営業職の「スペシャリスト」

    営業職の「スペシャリスト」営業職の王道といえるのが、セールスのスペシャリストとして成長していくキャリアです。

    基本的な役割と位置づけ

    重要顧客や大型案件を担当し、高度な商談を成立させる中核的な営業担当者としての役割を担います。顧客との信頼関係構築や、複雑な要望への対応、さらには業界内での人脈形成まで、幅広い活動を行います。

    必要なスキルと求められる素養

    深い商品知識と業界理解に加え、高度な折衝力や提案力が必要です。特に重要なのは、顧客の潜在的なニーズを把握し、最適な解決策を提案できる力です。また、粘り強さや高いコミュニケーション能力も欠かせません。

    キャリアの時間軸と成長ステップ

    入社後3年程度で一通りの営業スキルを習得するのが一般的です。最初の1-2年は既存顧客のフォローを中心に基礎を固め、3年目からは新規開拓にも携わります。

    5年目以降は、業界知識を深めながら徐々に大型案件を担当。その過程で業界セミナーでの登壇や、社内での知見共有など、より広い活動も期待されます。最終的には、業界を代表する営業のプロフェッショナルとして、後進の育成にも関わっていきます。

    2.営業部門の「マネジメント職」

    営業部門の「マネジメント職」営業の現場経験を活かして、組織のマネジメントを担っていく道です。

    基本的な役割と位置づけ

    営業チームの統括責任者として、メンバーの育成や組織全体の業績管理を担当します。個々の営業案件への助言・指導に加え、予算管理や戦略立案まで、幅広いマネジメント業務を行います。

    必要なスキルと求められる素養

    営業スキルに加えて、リーダーシップやコーチング能力が重要です。また、予算管理能力や人事評価スキル、さらには中長期的な戦略立案力も必要となります。メンバーの成長を支援できる育成力も欠かせません。

    キャリアの時間軸と成長ステップ

    一般的に5-7年程度の営業経験を経てチームリーダーへの道が開かれます。マネジメントへの道は、まずチームの中核メンバーとしての実績作りから始まります。

    次に、新人教育係やサブリーダーとして少人数の指導経験を積み、その後チームリーダーとして5-6人規模のチームを任されます。この段階で、数値管理やメンバーの評価などのマネジメントスキルを実践的に学びます。その後、複数チームを統括するマネージャーへとステップアップしていきます。

    3.「営業企画・戦略立案職」への道

    「営業企画・戦略立案職」への道現場での経験を活かして、より戦略的な立場で営業活動全体を支える道です。

    基本的な役割と位置づけ

    全社の営業戦略の立案や、営業プロセスの改善、新しい営業手法の開発などを担当します。現場と経営層をつなぐ橋渡し役として、戦略の策定と実行支援を行います。

    必要なスキルと求められる素養

    データ分析力や市場動向の把握力、経営戦略の理解力が必要です。また、提案書作成力やプレゼンテーション能力も重要です。現場の課題を理解し、実効性の高い解決策を立案できる能力が求められます。

    キャリアの時間軸と成長ステップ

    営業企画職への移行は、通常5-7年程度の現場経験を経てからとなります。まずは部門の営業会議での発表や、営業施策の提案などを通じて企画力を示します。

    その後、プロジェクトチームのメンバーとして企画業務を経験し、徐々に中心的な役割を担うようになります。最終的には、全社の営業戦略の立案や、新たな営業手法の開発を主導する立場へと成長していきます。

    4.「社内起業家」への道

    「社内起業家」への道営業経験を活かして、新規事業の立ち上げや事業開発に携わるキャリアです。

    基本的な役割と位置づけ

    新規事業の企画・立案から実行までを担当し、新たな収益の柱を作り出す役割を担います。顧客ニーズの発掘から、事業計画の策定、組織づくりまで、幅広い責任を持ちます。

    必要なスキルと求められる素養

    市場分析力や事業計画の立案力、リスク管理能力が必要です。また、社内外の関係者を巻き込む力や、新しいビジネスモデルを構築する創造力も重要です。不確実性の高い状況でも決断を下せる判断力も求められます。

    キャリアの時間軸と成長ステップ

    新規事業開発への参画は、7-10年程度の営業経験を経てからが一般的です。段階的なアプローチが重要で、まずは既存商品の新市場開拓や新しい営業手法の導入など、小規模なプロジェクトからスタートします。

    次に、新商品の企画・開発に携わり、プロジェクトリーダーとしての経験を積みます。その実績を基に、より大きな新規事業の立ち上げに挑戦。最終的には、新規事業部門の責任者として、複数のプロジェクトを統括する立場を目指します。

    5.「独立」を見据えたキャリア

    「独立」を見据えたキャリア営業経験を活かして起業を目指すキャリアです。

    基本的な役割と位置づけ

    経営者として、事業全体の統括を行います。営業活動に加えて、経営戦略の策定や組織運営、財務管理など、企業経営全般に関わる責任を担います。

    必要なスキルと求められる素養

    営業スキルに加えて、財務・法務・労務管理などの経営知識が必要です。また、リスク管理能力や意思決定力、さらには従業員のマネジメント能力も重要です。業界内での確かな人脈も欠かせません。

    キャリアの時間軸と成長ステップ

    独立に向けては、最低でも10年程度の営業経験と、その後2-3年の準備期間が必要です。まずは営業職として十分な実績を積みながら、業界内の人脈を広げていきます。その間に、経営に必要な知識を習得するため、財務や法務の勉強も並行して行います。

    独立の2-3年前からは、具体的な事業計画の策定や、資金計画の立案、核となる取引先との関係強化など、実務的な準備を本格化させます。場合によっては、副業として小規模な取引からスタートし、徐々に事業規模を拡大していく方法も考えられます。

    キャリアプランを考えるために

    営業職のキャリアパスは、決して一本道ではありません。むしろ、営業活動を通じて得られる経験は、様々なキャリアの可能性を広げてくれます。大切なのは、自分の適性や志向性を見極めながら、段階的にスキルを積み上げていくことです。

    今回紹介した5つのキャリアパスは、あくまでも代表的な例です。ご自身の強みや価値観に合わせて、独自のキャリアを描いていってください。

     

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