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    転職でも必須! 営業職が身につけたい「クロージング力」の磨き方

    クロージング力

    どんな業界・企業でも評価される営業スキルの一つが「クロージング力」です。案件を成約に導くこの能力は、転職市場でも高く評価され、面接でもしばしば問われるポイントとなります。

    しかし、クロージング力は単に「押し切る力」ではなく、プロセス全体を見据えた複合的なスキルです。今回は、業界や商材が変わっても通用する本質的なクロージング力とは何か、そしてそれをどう身につけ、転職後の成功につなげるかを、現役の営業マネージャーや採用担当者の知見をもとに解説します。

    1.クロージング力をめぐる誤解

    クロージング力について語る前に、その本質と一般的な誤解を整理しておきましょう。

    「押し切る力」ではない

    クロージング力というと、「最後に強引に押し切る力」や「No と言わせない交渉術」といったイメージを持つ人が少なくありません。特に旧来型の営業手法や、一部の業界ではそのような手法が重視されてきた歴史もあります。

    しかし、このような「押し切り型」のクロージングには大きな欠点があります。第一に、顧客との長期的な信頼関係を損なう恐れがあること。第二に、顧客の本質的な課題解決につながらない可能性が高いこと。そして第三に、近年のビジネス環境では効果が薄れつつあることです。

    現代の顧客は情報収集能力が高く、選択肢も豊富です。そのため、表面的な押し売りよりも、顧客の本質的な問題解決を提案できる営業パーソンが求められています。しかし、だからといってクロージング自体が不要になったわけではありません。むしろ、その本質を理解したクロージング力がより重要になっているのです。

    クロージングは「顧客の決断を促すスキル」

    クロージング力の本質は、「顧客の決断を適切に促進する能力」です。これは、単に契約書にサインをもらう場面だけでなく、営業プロセス全体を通じて顧客の意思決定を助け、最終的な成約に導く一連のスキルを指します。

    優れたクロージング力を持つ営業パーソンは、顧客が抱える課題や目指す状態を深く理解した上で、その解決策を明確に提示し、決断のハードルを下げる手助けをします。言い換えれば、「顧客が本当に必要としているものを手に入れる手助け」をするのがクロージングの本質なのです。

    このような本質的なクロージング力は、特定の商材や業界に依存せず、どのような営業シーンでも活用できる汎用的なスキルです。そのため、転職後も異なる環境で活躍できる要素となります。

    クロージング力が転職市場で評価される理由

    採用担当者や経営者がクロージング力を高く評価する理由は主に3つあります。

    第一に、クロージング力が直接的な「収益貢献」に結びつくからです。いくら優れた商品知識や提案力があっても、最終的な成約に至らなければ企業の売上には貢献できません。クロージング力は、営業活動の成果を具体的な数字として実現する重要な要素なのです。

    第二に、クロージング力には「複合的なスキル」が含まれているからです。真のクロージング力を持つ人材は、顧客心理の理解、論理的思考、コミュニケーション能力、問題解決力など、ビジネスにおいて普遍的に価値のあるスキルを総合的に備えていることが多いのです。

    第三に、クロージング力は「自走力」の証明になるからです。自ら課題を設定し、解決策を考え、成果まで導く自律性の高さは、どんな業界・企業でも求められる素質です。新しい環境に早く適応し、成果を上げられる可能性が高いと評価されるのです。

    これらの理由から、クロージング力は転職市場において高く評価され、面接でもしばしば問われるポイントとなっています。

    2.クロージング前に固める土台

    成約を導くクロージングは、それまでの営業プロセスの積み重ねの上に成立します。

    (1) 顧客の「真のニーズ」の把握

    顧客の「真のニーズ」の把握クロージングの成否を大きく左右するのが、顧客の「真のニーズ」を把握できているかどうかです。表面的な要望と本質的なニーズは往々にして異なります。例えば、「コスト削減したい」という表面的な要望の背景には、「予算削減圧力に対応したい」「他部門との競争で優位に立ちたい」といった本質的なニーズが隠れていることがあります。

    真のニーズを把握するための効果的なヒアリング技術として、「WHY疑問文」の活用があります。「なぜそれが重要なのですか?」「なぜ今それを解決する必要があるのですか?」といった質問を重ねることで、表面的な要望の背後にある本質的なニーズに迫ることができます。

    また、「優先順位」を確認することも重要です。「複数の課題の中で、最も優先度が高いものは何ですか?」「もし一つだけ解決できるとしたら、どの問題を選びますか?」といった質問により、真に重要なニーズが見えてきます。

    このようなヒアリングを通じて把握した真のニーズに基づいてクロージングを行うことで、「この人は本当に自分たちの課題を理解している」という信頼を獲得でき、成約率が大きく向上します。

    (2) 「信頼関係」の構築

    どんなに優れたクロージング技術も、信頼関係という基盤がなければ効果を発揮しません。特にハイエンド商材や長期的な取引を目指す場合、信頼関係の構築は不可欠です。

    信頼関係を構築するためには、まず「一貫性」が重要です。約束したことを必ず守り、言動に一貫性を持たせることで、「この人は信頼できる」という印象を積み重ねていきます。例えば、「資料を送る」と言った場合は期日を明確にし、必ずその日時までに送付するといった基本的な行動が大切です。

    次に「透明性」も重要な要素です。都合の悪い情報も含めて、正直に情報を共有することで信頼を深めることができます。例えば、自社製品の弱みを率直に認めた上で、それをカバーする方法を提案するといったアプローチです。

    さらに「専門性の証明」も信頼構築に寄与します。業界知識や専門的な見識を示すことで、「この人に任せれば安心」という感覚を醸成できます。ただし、専門知識の誇示ではなく、顧客の課題解決に直結する形で専門性を示すことがポイントです。

    これらの要素を通じて築いた信頼関係は、クロージングの場面で大きな力を発揮します。

    (3) 決裁者と影響力者の特定

    B2B営業や複雑な意思決定プロセスを持つ組織への営業では、「誰に」クロージングするかが成約を左右します。表面上の窓口担当者だけでなく、実質的な決裁権を持つ人物や、その決断に影響を与える人物を特定することが重要です。

    この特定作業を体系的に行う手法が「キーパーソンマッピング」です。具体的には、顧客組織内の関係者を以下の4つに分類します。

    • 「決裁者」:最終的な購入決定を下す権限を持つ人物
    • 「影響力者」:決裁者の判断に大きな影響を与える人物
    • 「ゲートキーパー」:顧客企業の情報や人へのアクセスを管理する人物
    • 「利用者」:実際に製品・サービスを使用する人物

      各人物の「立場」「目標」「懸念事項」「あなたへの態度」などを整理することで、クロージングの戦略が見えてきます。例えば、決裁者が財務面を重視するなら、ROIを中心とした提案に調整するといった具合です。

      また、各人物間の力関係や影響力の流れも把握することで、誰にどのような働きかけをすれば最も効果的かが明確になります。例えば、決裁者と強い信頼関係を持つ影響力者を味方につければ、クロージングの成功率が大幅に高まります。

      転職後も、この「キーパーソンマッピング」の技術は業界や商材が変わっても活用できる汎用的なスキルです。

      3.心理学を活用したクロージングのテクニック

      クロージングの場面では、人間心理の原理を理解し活用することで成約率を高めることができます。

      (1) 選択肢の提示:決断のハードルを下げる

      人間心理として、「Yes/No」の二択よりも、複数の選択肢から選ぶ方が決断しやすいという特性があります。これは「選択の自由」を感じられるためです。

      この心理を活用したクロージング手法が「選択肢の提示」です。例えば、「ご契約いただけますか?」と直接的に聞くのではなく、「Aプランと Bプラン、どちらが御社に適していると思われますか?」と質問します。これにより、「契約するかしないか」ではなく「どちらのプランを選ぶか」という枠組みで考えてもらうことができます。

      同様に、「導入時期」についても「来月からと再来月から、どちらがよろしいでしょうか?」といった形で選択肢を提示することで、導入自体を前提とした会話に自然に移行できます。

      ただし、選択肢は多すぎると逆に決断を難しくします。心理学研究によれば、最適な選択肢の数は2~3個とされています。また、提示する選択肢は顧客のニーズに合致した意味のあるものである必要があります。

      (2) 切迫感の演出:「終わりの始まり」を示す

      人間は一般的に「希少性」や「限定性」に価値を感じる傾向があります。この心理を活用したのが「終わりの始まり」テクニックです。

      例えば、「このプランは今月末で終了します」「在庫は残り3台となっています」「この価格でご提供できるのは今回限りです」といった形で、機会の限定性を伝えることで決断を促します。

      ただし、このテクニックを使う際に最も重要なのは「真実性」です。虚偽や誇張された限定性は信頼関係を損ない、長期的な関係構築を妨げます。そのため、実際に存在する期限や制約に基づいた正直な情報提供を心がけましょう。

      効果的な伝え方としては、なぜそのような制約があるのかの背景も含めて伝えることです。例えば、「今四半期の予算枠を確保するためには、今月中の契約が必要です」といった具体的な理由を示すことで、納得感と切迫感の両方を醸成できます。

      (3) 「小さなイエス」の積み重ねから大きな決断へ

      心理学では「コミットメントと一貫性の原理」と呼ばれる現象があります。人は一度何かに同意すると、その後もその立場と一貫した行動を取りたいと感じる傾向があるのです。

      この原理を活用したのが「小さなイエス」テクニックです。最終的な成約という大きな「イエス」を直接求めるのではなく、まず小さな同意を積み重ねていくアプローチです。

      例えば、「コスト削減は御社の重要課題ですよね?」「年間30%のコスト削減ができれば魅力的ですよね?」「実現できれば社内での評価も高まりますよね?」といった形で、顧客の同意を得やすい質問から始め、徐々に具体的な提案への同意を積み重ねていきます。

      最終的には「これまでの話を踏まえると、このソリューションが最適だと思われますが、いかがでしょうか?」という形で、これまでの一連の同意の流れから自然な形で成約に結びつけることができます。

      この手法は強引さを感じさせず、顧客自身が論理的に決断したという感覚を持ってもらえるため、後悔や不満が生じにくいメリットもあります。

      (4) 「損失回避」バイアスを利用した提案

      行動経済学の知見によれば、人間は一般的に「得るもの」よりも「失うもの」に対してより強い感度を持つ傾向があります。これは「損失回避」バイアスと呼ばれる心理現象です。研究によっては、この感度の差が約2倍程度であるという結果も報告されていますが、具体的な倍率は状況や個人によって異なる可能性があります。

      この心理を活用したクロージングでは、提案を「導入しないことによる損失」の観点から組み立てます。例えば、「このシステムを導入すれば年間1000万円のコスト削減になります」という「ゲイン・フレーム」よりも、「このシステムを導入しなければ、年間1000万円の無駄なコストが発生し続けます」という「ロス・フレーム」の方が心理的影響が大きいのです。

      具体的な表現方法としては、「このまま従来の方法を続けると、年間でどれくらいの機会損失が発生すると思われますか?」「現状のまま1年後、3年後、どのような状況になっているでしょうか?」といった質問により、「何もしないことのコスト」を具体的にイメージしてもらうアプローチが効果的です。

      ただし、過度に不安を煽るような表現は避け、あくまで事実に基づいた冷静な分析として伝えることが信頼関係維持のポイントです。

      (5) 「ソーシャルプルーフ」を効果的に用いる方法

      人間は「自分と似た状況や立場の他者がどう行動しているか」を参考にする傾向があります。これを「ソーシャルプルーフ」または「社会的証明」と呼びます。

      この心理を活用したクロージングでは、「同業他社や似た状況の企業がどのような選択をしたか」という情報を適切に提供します。例えば、「御社と同規模の製造業では、このソリューションを導入して平均20%の生産性向上を実現しています」「○○業界のトップ10企業のうち7社がすでに導入を決定しています」といった具体的な例を示すことで、安心感や「遅れをとりたくない」という感情を喚起できます。

      最も効果的なのは、顧客企業と最も類似した成功事例を具体的に共有することです。規模、業種、課題が近いほど参考価値が高まります。可能であれば、その企業の具体的な成果数値や担当者のコメントなど、リアリティのある情報を交えるとより効果的です。

      ただし、機密情報や許可のない情報の開示は避け、必要に応じて情報を匿名化するなどの配慮も必要です。

      4.業界・商材が変わっても使える汎用的クロージングスキル

      転職後も役立つクロージング力は、特定の商材や業界知識に依存しない汎用的なスキルです。

      (1) オブジェクション・ハンドリングの理解

      クロージングの場面で必ず直面するのが「オブジェクション(異議・反対意見)」です。「予算がない」「今は時期ではない」「社内の合意を得るのが難しい」など、様々な理由で決断を先送りしようとする意見に対処する能力は、業界や商材を問わず重要なスキルです。

      効果的なオブジェクション・ハンドリングの第一歩は「まず共感する」ことです。「そのご懸念はもっともです」「その点は他の企業でもよく質問される重要なポイントです」など、相手の意見を尊重する姿勢を示します。共感せずに即座に反論すると、相手は防衛的になり、さらに決断から遠ざかってしまいます。

      次に「真の懸念を掘り下げる」ことが重要です。表面的なオブジェクションの背後には、往々にして別の本質的な懸念が隠れています。例えば「予算がない」という反対意見の裏には、「投資対効果に確信が持てない」「他の優先事項がある」といった本質的な理由があるかもしれません。「もう少し詳しく教えていただけますか?」「具体的にどのような点が懸念されていますか?」といった質問で、真の懸念を明らかにします。

      そして「具体的な解決策」を提示します。予算の問題であれば分割払いの提案、時期の問題であれば段階的導入プランの提示など、懸念に対応した具体的な解決策を示すことで、決断のハードルを下げることができます。

      これらのオブジェクション・ハンドリングのスキルは、どんな業界・商材でも応用できる汎用的な能力です。

      (2) 言語化能力:抽象と具体を行き来する説明

      優れたクロージングに不可欠なのが「抽象と具体を適切に行き来できる言語化能力」です。抽象的な価値や概念(例:生産性向上、リスク軽減)と、具体的な数字や事例を結びつけて説明できる能力は、商談の成約率を大きく左右します。

      例えば、「このシステムは生産性を向上させます」という抽象的な価値提案だけでは説得力に欠けます。かといって「このボタンを押すと、データが5秒で処理されます」という具体的機能説明だけでも、顧客にとっての本質的価値が伝わりません。

      効果的なのは、「このシステムによりデータ処理が従来の30秒から5秒に短縮され、年間で約500時間の工数削減になります。これは御社の場合、人件費に換算すると約300万円の削減効果があり、さらに従業員の方々が本来の専門業務に集中できることで、顧客満足度の向上にもつながります」というように、具体と抽象を行き来する説明です。

      この言語化能力は、業界や商材が変わっても応用可能な普遍的なスキルです。転職先でも、新しい商材の特徴を理解し、顧客にとっての価値に変換する能力として発揮できます。

      (3) 「クロージングサイン」を見逃さない観察力

      顧客が「購入の準備ができている」ことを示す微妙なサインを見逃さない観察力も、業界を問わず価値のあるスキルです。これらの「クロージングサイン」を適切に捉えられれば、最適なタイミングでクロージングに移行できます。

      代表的なクロージングサインには以下のようなものがあります。

      • 詳細な質問が増える:「具体的な導入手順は?」「メンテナンス体制は?」など
      • 所有を前提とした質問に変わる:「導入後のサポート体制は?」「他部門にも展開できますか?」など
      • 予算や意思決定プロセスについて開示し始める:「予算は○○円程度確保できそうです」「決裁には○○部長の承認が必要です」など
      • 他の選択肢との比較検討を始める:「他社の類似製品と比べてどこが優れていますか?」

      これらのサインを見逃さず、適切なタイミングでクロージングに移行するセンスは、経験を通じて磨かれていきます。

      ただし、クロージングサインの表れ方は業界や企業文化によって異なることもあります。しかし、「顧客が具体的な情報を求め始める」「将来の利用を前提とした質問をする」といった基本パターンは共通しているため、これらの感度を高めておくことが重要です。

      5.転職後すぐに結果を出すクロージングのポイント

      新しい環境でもクロージング力を発揮するには、自社商材の特性を理解した上で適切に転用することが重要です。

      (1) 前職との「商談プロセスの違い」を把握する

      転職後にまず把握すべきは、前職と新職場の「商談プロセスの違い」です。営業プロセスは会社によって大きく異なります。例えば、前職では「提案→プレゼン→見積もり→契約」という流れだったのに対し、新職場では「課題ヒアリング→PoC(概念実証)→提案→契約」というプロセスかもしれません。

      この違いを早期に理解することで、適切なタイミングでクロージング技術を活用できます。特に、「決裁プロセス」の違いは重要です。決裁者が誰か、どのような検討プロセスを経るのか、決裁までの標準的な期間はどれくらいかなど、社内の先輩営業や上司から積極的に情報収集しましょう。

      実践的なアプローチとしては、入社初月で「商談プロセスマップ」を作成することをおすすめします。各ステップでのキーパーソン、必要書類、通過基準などを可視化することで、どのタイミングでどのクロージング手法を用いるべきかが明確になります。

      (2) 「商材特性」に合わせたクロージング手法

      商材特性によってクロージング手法も調整が必要です。例えば、高額商材では「分割購入」「段階的導入」などの選択肢提示が有効ですが、低額・消耗品系商材では「終わりの始まり」や「ロス回避」の心理を活用した手法が効果的かもしれません。

      また、新商材の「購買決定要因」を早期に理解することも重要です。価格重視なのか、品質重視なのか、サポート重視なのかによって、クロージング時に強調すべきポイントが変わってきます。

      実践的な方法として、前職で効果的だったクロージング手法をリストアップし、新商材特性に照らして「使えるもの」「調整が必要なもの」「使えないもの」に分類することをおすすめします。そして、「調整が必要なもの」については、具体的にどう変更すれば効果的かを考えてみましょう。

      (3) 「社内クロージング」の技術

      転職後の成功には、顧客だけでなく社内の同僚や上司の協力が不可欠です。特に、複雑な商材や顧客要望が多い場合、社内の様々な部門(技術、製造、サポート等)の協力が必要になります。

      この「社内クロージング」も、顧客へのクロージングと同じ原理で考えることができます。例えば、技術部門に特別な対応を依頼する場合、「選択肢の提示」「小さなイエスの積み重ね」といった技術が応用できます。

      効果的な社内クロージングのポイントは、「相手のメリット」を明確に示すことです。「この対応により、あなたの部署の負担が長期的に減ります」「この案件が成功すれば、新しい標準プロセスとして全社に展開できます」など、相手視点のメリットを示すことで協力を得やすくなります。

      転職後早期に「社内キーパーソンマップ」を作成し、各部門の協力を得るためのアプローチを計画しておくことも有効です。

      クロージング力を高めて成果を出し続けるために

      クロージング力は継続的な練習と振り返りによって磨き続けることができるスキルです。クロージング力は、単なるテクニックの集合体ではなく、顧客理解、信頼構築、そして適切な提案を統合した総合的な能力です。

      今回解説した「クロージングの本質理解」「土台の構築」「心理学の活用」「汎用スキルの習得」「転用法の実践」という5つのアプローチを身につけることで、業界や商材が変わっても成果を出せる営業パーソンになれるでしょう。特に転職後は、前職で培ったクロージング力を新しい環境に合わせて調整し、早期に結果を出すことが信頼獲得につながります。

      クロージング力は一朝一夕で身につくものではありませんが、意識的な実践と振り返りを重ねることで確実に向上していきます。あなたのキャリアを通じて磨き続けるべき、最も価値あるスキルの一つといえるでしょう。

       

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