女性ITエンジニアが転職するときにチェックしたいこと
女性も活躍し始めたとはいえ、ITエンジニアの男女比率は、まだまだ男性が多いのが実情です。そのため業界内や企業内にも、男性優位の文化が残ってしまいがち。女性のITエンジニアが転職を考える際には、支援制度や仕組みが整っているかどうかを確認することが重要です。
育児関連の規定が整っているか
「いざ出産!」となってから会社の規定を考えるよりも、転職前から出産・育児について考えたうえで会社を選択すると理想のライフプランを実現しやすいものです。特に以下の項目が整っている会社であれば、女性ITエンジニアにとってフレキシブルな働き方が実現できるでしょう。求人票の福利厚生の項目をチェックする、キャリコネなどの会社の口コミサイトをチェックするなどして事前に確かめておきましょう。
出産休暇
出産の2ヶ月前ぐらいから取得できることができる制度です。また、妊娠4ヶ月ぐらいまではつわりが起きやすいため、つわり休暇が取得できる会社もあります。
時短勤務
出産や育児などにおいて、勤務時間の短縮が認められる制度です。いつまで時短勤務が認められるか、自分の時給などを把握しておく必要があります。
育児休暇
子供が1歳になるまで育児に専念するための休暇を取得できる制度です。育児休暇が取得できる子供の年齢については、企業によって異なる確認が必要です。また、近年では男性の育児休暇取得も増えてきています。転職先の男性社員の育児休暇取得率なども、重要な判断基準のひとつになるでしょう。
保育施設
首都圏での保育施設不足は社会問題になるほど不足しており、保育施設に預けることができないために退職を余儀なくされるケースもあります。そのため企業の福利厚生のひとつとして、社員向けに児童保育施設を運営していることがあります。福利厚生仕事を続けるためのとしては重要な要素です。
在宅ワーク
会社によっては、自宅で業務を行える仕組みを構築していることがあります。移動時間の拘束がなくなる分、自由時間を増やすことができ、安定した収入や育児時間の増加などが見込めます。
役職における女性の数・比率はどうか?
上記の制度的な面とは別に、企業の中の女性の立ち位置を判断する方法として、女性管理職の数や比率を確認してみましょう。女性でも適正に評価され、男性と同様に昇進や昇格の機会に恵まれていることが大切です。
また、男女の勤続年数などを比較することでも女性の働きやすさが見て取れます。女性のプロジェクトマネージャーやリーダーなどがいる場合、女性がのびのびと働ける会社であることが予想されるでしょう。
残念ながら、女性ITエンジニアにプラスの条件が全て整う企業は少ないのが現状です。転職を考える上では、女性ならではの課題に前向きに取り組んでいる企業、男女問わず意見を言えるといった企業風土も大切です。今必要でないことでも、将来の様々なライフプランを考えて転職先を選ぶことが満足度の高い転職を実現するために必要でしょう。(ライター:ナレッジ・リンクス/原 進)