下請けのITエンジニアが転職に成功する4つのコツ
ITエンジニアといってもその立場は様々で、多くの人は所属している会社の業務内容に左右されます。受託業務がメインの会社の場合、下流工程だけで一生が終わってしまうのではないかという不安もあるでしょう。下請け・孫請け案件が業務の中心となっているITエンジニアは、どうすれば転職を成功させられるのでしょうか。難しい問題ではありますが、最低限必要なスタンスを挙げてみましょう。
- 自主的に勉強しておく
- 人脈を広げて転職の選択肢を広げる
- コミュニケーションやプレゼンのスキルを高めておく
- 常に次のキャリアを意識しておく
1. 自主的に勉強しておく
下請けや孫請けの場合、多忙による長時間勤務で学習時間を作ることが難しいかもしれません。しかし、ITの世界はすぐに技術が陳腐化しますから、たとえ「忙しい」という理由であっても、自主学習しない人は容赦なく置き去りにされます。1日30分でも15分でも、仕事以外で勉強しましょう。転職にも自信がつきますから、常に自ら学ぶ意欲を持っておくことがITエンジニアには大切です。
2. 人脈を広げて転職の選択肢を広げる
信頼できる人との付き合いは、あなたの転職の選択肢を広げます。具体的な技術レベルを面接で見抜くことが難しいITエンジニアの場合、知り合いからの推薦で採用が決まったという事例も少なくありません。また異業種交流会で知り合った人から転職の誘いを受けることだって、十分に考えられるでしょう。そこまでいかなくても「○○社で採用が始まるらしい」、「今後は○○の分野が伸びそう」といった業界情報は転職に役立ちます。
3. コミュニケーションやプレゼンのスキルを高めておく
どんな業務でも、コミュニケーションは必要です。えてしてコミュニケーションが苦手だと感じる人の多いITエンジニアは、毎日をコミュニケーションのトレーニングと考えておくといいでしょう。会話やメールでの言葉の選び方、しゃべり方や声の大きさ、ちょっとした気遣いなどを日ごろから心がけておけば、いざ転職というときでも慌てずに済みます。面接でも成果が発揮できるでしょう。
4. 常に次のキャリアを意識しておく
現在では、漫然と日々を過ごしているだけでキャリアが上がることはありません。次のキャリア=「ビジネスパーソンとして達成したい目標」を意識しておくことで、上の1~3を継続するモチベーションに繋がります。自社サービスを手掛ける会社に移りたいのか、リーダーを目指したいのか、技術者からITコンサルタントにジョブチェンジしたいのか…。いつまでにどのようなキャリアを実現したいのかを明確にし、そのために何が必要なのか意識しておきましょう。
社会人として働く期間は50年~60年と言われていますから、自分でキャリアを選べるかどうかは大きな課題です。今の会社で転職に必要な実績が作れないのであれば、個人で実績を作っていくしかありません。その努力を評価してくれる企業もきっとあるはずです。(ライター:ナレッジ・リンクス/原 進)