ITエンジニアの転職に有利な6つの資格
面接でその人の技術レベルを見抜くことが難しいITエンジニア。そうした際に強い味方になってくれるのが、資格です。しかし近年はIT関連の資格も数が増え、「取得してみたいけど、何を基準に選べばいいのかわからない」という人も少なくないでしょう。キャリアアップを図る上で、転職に有利となるIT資格を6つ紹介します。
- 基本情報技術者試験
- Cisco Certified Network Associate(CCNA)
- ORACLE MASTER Silver
- Linux技術者認定試験(LPIC)
- 応用情報技術者試験
- プロジェクトマネージャ試験
1. 基本情報技術者試験
取得難易度…★☆☆☆☆ 主な取得対象者…IT業界の若手
ITエンジニアとして基本的な知識を評価する資格です。IT業界歴が3年未満の若年層向けの資格であり、ITおよびプログラミングの基礎の知識が問われるものです。この資格だけで採用の決め手になることは少ないため、他の専門的な資格があるとより良いでしょう。今回紹介する中では最も取得しやすい資格です。
2. Cisco Certified Network Associate(CCNA)
取得難易度…★★☆☆☆ 主な取得対象者…ネットワークエンジニア
シスコシステムズ社が認定する、ネットワーク技術者としての能力を評価する資格です。シスコシステムズ社の製品に特化した問題以外にもネットワーク構築・運用全般に関する基礎知識が問われるため、ネットワーク技術者の一般知識を有することの証明にもなります。試験はコンピュータを使ったCBT方式と、製品シミュレータを使った実技試験があります。
3. ORACLE MASTER Silver
取得難易度…★★☆☆☆ 主な取得対象者…データベースエンジニア
オラクル社が認定する、Oracleデータベースに関する知識を評価する資格です。最適なデータベースを設計や、サーバーなどの最適化を求められる人に役立ちます。上位の資格を受ける前提として下位レベルの資格取得が必要となるため、このSilverを取得するにはBronzeからの受験及び合格が必要になります。また、Gold以上の資格に関しては試験の合格の他に実機研修も行われます。
4. Linux技術者認定試験(LPIC、エルピック)
取得難易度…★★★☆☆ 主な取得対象者…Linuxエンジニア
エルピーアイジャパン社が認定する、Linux技術者としての能力を評価する資格です。この資格を取得していると、複数OSでの混合環境や大規模システムの構築、高度セキュリティのネットワーク構築、仮想化による高可用性のシステム構築ができるエンジニアとして認定されます。世界共通の国際認定制度ですが、特に日本国内で受験人気のある資格です。
5. 応用情報技術者試験
取得難易度…★★★★☆ 主な取得対象者…経験5年以上のITエンジニア
ITエンジニアとして、一定の業務経験を積んだ知識があると評価される資格です。この資格を取得していると、企業側からは「ITエンジニアとしての応用力、深い理解力を有している」と見なされます。また、この資格と合わせて他の専門的な資格を取得することで、知識の幅広さと専門性をアピールすることができるでしょう。試験では、選択式に加えて記述式の問題もあります。
6. プロジェクトマネージャ試験
取得難易度…★★★★★ 主な取得対象者…プロジェクトマネージャ
開発プロジェクト運営の責任者としての能力を評価する資格です。この資格が無くてもプロジェクトマネージャ(PM)に任命されることもありますが、資格を持っている方が任命される可能性は高くなるでしょう。年に一度しか受験機会がない上に、試験合格率も12~13%しかない高難度の資格です。それだけに、取得している人に対して特別手当を支給する企業もあるほど、就職・転職には有利な資格です。
もちろん、単にこれらの資格を取得すればキャリアアップできる、ということではありません。資格を取得した上で、どのように応用・意識したいのかが重要です。またこれらの資格は短時間で取得できるものではないため、計画を立てて勉強・受験することが大事です(ライター:ナレッジ・リンクス/原 進)