ITエンジニアのメンタルヘルス対策
残業が多く休日出勤も珍しくないITエンジニアは、労働時間も長くなりがち。ストレスを抱え込み、最終的にメンタルを病んでしまう人も少なくありません。
メンタルを損なえばキャリアアップや転職にも影響を与えるだけではなく、自分の人生そのものにも小さくない影響を与えます。メンタルを病んでしまう前に、未然に防ぐ意識が重要になってきます。
ITエンジニアがメンタルを病んでしまいがちな理由
- ・成果が評価されにくい(ITエンジニア職に対する周囲の無理解)
- ・人間関係の不調(コミュニケーションが不足しがち)
- ・過大な要求を受け止めてしまう(仕事量が増加しやすい)
ITが当たり前になった現代においてさえも、ITエンジニアの仕事に対する無理解や過大な仕事量の押し付けなどはまだ残っています。場合によっては社内でひとりだけでプロジェクトを抱えることになったり、相談できる仕事仲間が一人もいないということもあります。
こうした仕事上の悩みだけでなく、身近な人の死や生活の変化(結婚、出産など)のストレスが加わったりすると、メンタルに不調をきたすことがあるのです。
特に以下の性格的要素のうち、3つ以上当てはまる人は要注意です。
- ・真面目
- ・責任感が強い
- ・完璧主義
- ・気が弱い
- ・他人を頼れない
- ・我慢しがち
- ・他人の評価が気になる
事前に気を付けておきたいポイント
メンタルを病んでしまう前に、日ごろから以下の点に気を付けておきましょう。
- 自分が周囲へどれくらい期待しているのかを理解する
- 自分が望むような期待を得られないことがあることを理解する
- 「場合によっては環境を変える」という意識を持っておく
- 家族や友人との信頼関係を築いておく
- 心療内科やカウンセラーに相談する手段があることを知っておく
まずは自分自身をコントロールし、ストレスを適度に受け流す考え方や姿勢を身に付けていくことが大切です。自分の状況を自分で正確に把握することは難しいことでもあるため、周囲の人に相談することも大切でしょう。
ただし、中にはそのアドバイスが的外れな場合や、あなたにとって受け入れ難いときもあるでしょう。そのためアドバイザーは複数持ち、専門家にも相談することをおススメします。
そして、過度な労働条件や人間関係の悩みがある場合には、転職するのもひとつの手段です。その際には、自分がどういう点にストレスを感じるのか、どういう職場なら気持ちよく働けるのかをしっかり考えることが大切です。(ライター:ナレッジ・リンクス/原 進)