スキルアップのためのITエンジニアの勉強法
言うまでもなく、ITエンジニアは担当プロジェクトによって求められる技術が変わってきます。新技術の出現やトレンドなども時代とともに変わるため、スキルアップのための勉強はITエンジニアにとっては欠かせない要素です。
しかし「勉強する」と言っても、学生時代のように教えてくれる先生がいるわけではありません。そのため、どのように手を出すべきか分からない人もいるでしょう。ここではITエンジニアがやっておくべき勉強法を5つ紹介します。
- 技術書を読む
- 個人的にアプリケーションをプログラミングする
- 勉強会に参加する
- エンジニアの交流会や技術コンテストに参加する
- 技術ブログを書く
1. 技術書を読む
ITエンジニアであれば、技術書を読むことは誰でも一度は試みたことがあるでしょう。移動中に電車内で読むこともできるので、時間がない人にもおススメです。しかしただ技術書を読むだけでは、内容を全て覚えることは難しいはず。何度も何度も繰り返し読んだり、学んだ知識を実際にプログラミングに取り入れたりして、自分のものとすることが大切です。
2. 個人的にアプリケーションをプログラミングする
PC用のアプリケーションやスマートフォン向けのアプリなど、現在は個人がアプリケーションを公開することも容易で、そのための環境も整っています。有料アプリケーションであればマネタイズや公開後のユーザーフォローなども合わせて実地で勉強できるため、単純にアプリケーションを作るだけではなく、「自分だけのITビジネスを開発・運用する」という目的で取り組むことが効果的に勉強するポイントです。
3. 勉強会に参加する
会社の仲間や知り合いのITエンジニアと一緒に勉強会を開催すれば、お互いの技術やノウハウを共有することができます。実施する回数は月に1~2回、1~2時間程度でも構いません。むしろ、勉強会では「予習(勉強会で何を学びたいのか明らかにしておく)」「復習(勉強会で得た知識をどう生かすか考える)」が大切です。ただ知り合い同士で集まってダラダラするのではなく、目標を見据えて勉強しましょう。
4. エンジニアの交流会や技術コンテストに参加する
交流会と聞くと、勉強には繋がらないと考える方もいるかもしれませんが、誰かと知り合うことで、勉強会やイベントに誘われることがあります。また、技術コンテストに参加することで実践的なITスキルを学ぶことができます。特に情報セキュリティー関連の技術コンテストでは、多くの技術者や企業が集まります。最新技術や高度なノウハウに触れられる機会ですので、積極的に参加してみましょう。
5. 技術ブログを書く
自分が得た技術を、文章としてアウトプットすることはとても難しいことです。しかし、得た知識を誰もがわかりやすいように構造化して考えたり、様々な観点から調査を行ったりことで、技術に対する理解が深まります。文章を技術ブログとしてまとめておけば、他者もすぐ見られるようになるので、転職時にもアピールできます。仲間や部下に新技術を教える際にも、スムーズに教えられるようになるでしょう。また相手に伝わるように書くということは、コミュニケーション能力を向上させるトレーニングにもなります。
プライベートタイムはゆっくり過ごしたいという気持ちも、もちろん大切です。しかし今後の情報技術の発展と自分自身のキャリアアップを考えると、業務中に学ぶだけではやはり不十分。1日に30分でもいいので、早いうちから継続して勉強することで、転職でも現在の仕事でも自分に有利な環境を作っていくことができるでしょう。(ライター:ナレッジ・リンクス/原 進)