プログラマで「一生食っていく」のに必要な5ポイント
ITエンジニアのキャリアアップでは、最終的にPMなどのプロジェクト運営に携わることが一般的とされています。しかしマネージャーになれる人数には限りがあり、誰にでもなれるものではありません。
また、キャリアの多様化により、技術のスペシャリストとして働きたいという人も増えています。そのため、今までの経験や能力を最大限に活かして、プログラマとして生計を立てていく道を模索している人も少なからずいるのではないでしょうか。どうすればプログラマとして一生食べて行けるのか。そのポイントを考えてみましょう。
- プログラミングを楽しむ
- 複数の言語に精通している
- 技術を評価してくれる会社と付き合う
- 開発用ツールを利用する
- プログラミング以外のことにも興味を持つ
1. プログラミングを楽しむ
プログラミングは楽な仕事ではありません。無茶な仕様を押し付けられたり、バグの原因が見つからなかったりと、辛いシーンに出会うことも珍しくないでしょう。そんなときでもプログラミングを楽しめる人や、「面白いことになってきた!」と思える人は、プログラマとして大成する素質があるでしょう。
「好きこそものの上手なれ」ではありませんが、書き上げたプログラムが想定通りに動くことやバグの原因を見つけ、修正することに喜びを感じられる気持ちが、プログラマとして働き続けることには必要です。
2. 複数の言語に精通している
流行の開発言語に精通していると、多くの案件を受注できるかもしれませんが、随時アップデートについていくことが必要です。また、流行りの技術は多くのプログラマが競い合うため、ライバルも増えがちです。逆に、CやC#といったレガシーな言語は、案件数は少ない代わりにライバルも少なく、1つの案件を長期で受注できる可能性があります。しかし、案件数そのものは少ないでしょう。
このように、開発言語には一長一短はあるため、複数の言語に精通していることで、次のプロジェクトが選びやすくなります。仕事の幅も増えるため、キャリアアップにもつながりやすくなるでしょう。
3. 技術を評価してくれる会社と付き合う
自分が所属する会社や取引先の企業とは、ともに働く仲間として信頼し合える関係を築くべきといえます。こうしたとき、あなたの人柄はもちろんのこと、技術を評価してくれる会社でなければ、プログラマを続けていくことはできません。これは「ただ長時間労働してくれた」「無茶ぶりに耐えてくれた」などではなく、書き上げたコードの美しさや最終的な成果物そのもの認めてくれる会社ということです。
逆に、「これくらいならすぐできるでしょ?」「バグを直すだけでしょ?」などと、プログラミングの仕事を軽んじるような会社では、スペシャリストとして認められることは難しくなるでしょう。
4. 開発用ツールを利用する
開発品質の平準化や開発期間の短縮などを目的として、開発プロジェクトにおいてフレームワークや開発用ツールを用いることがあります。この場合、ツールを利用した開発経験などが問われるでしょう。特に流行している言語であれば、ツールを使えることを望まれることも多いため、あらかじめ利用しておくことも大切です。
フレームワークを利用しない場合でも、ツールを利用せずとも開発できるという技術のアピールにもなります。自分で独自のフレームワークを持っているなども、技術力のアピールに繋がるはずです。
5. プログラミング以外のことにも興味を持つ
プログラミングに求められること、すなわち仕様は、サービスの課題や経営上の問題ともつながってきます。求められる仕様の背景にある経営課題や世の中の大きなトレンドを知ることで、コードの効率や美しさも変わってくるでしょう。また、プログラミング以外の経験がアイデアに繋がることもあるでしょう。公私ずっとプログラミングをしているより、適度に様々なイベントや勉強会に参加すると幅が広がります。
プログラマとして一生食べていくと考えた場合に必要なことは、大きく分けて「求められる技術を常に習得していくこと」「続けていく環境が整っていること」の2つです。技術の習得に関しては自分自身でコントロールできるため特に問題はありませんが、続ける環境については企業の方針次第で変わってきます。
また、時間が経てば自分が求めることも変化してくるため、プログラマを長く続けるためには、自分で環境を整えるという意識が重要になるでしょう。(ライター:ナレッジ・リンクス/原 進)