周囲がITエンジニアに「イラッ」とする5つの瞬間
技術的に専門性が高いITエンジニアは、他の職種の人とコミュニケーションの齟齬を生んでしまうことが珍しくありません。特に営業職や事務職などの人は、ITエンジニアの言動に「イラッ」してしまうことも多いようです。
普段接する機会が少ないといっても、その言動は同僚のITエンジニアにも当てはまる場合があります。非ITエンジニアとのコミュニケーションを磨くことは、転職にも有利でしょう。どのような言動が周囲をイラつかせるのかを把握し、円滑なコミュニケーション能力を身につけましょう。
ITエンジニアに「イラッ」とする瞬間
- 伝わらない言葉を多用する
- 知らないことをバカにする
- 誰にでも同じように説明する
- 自分では責任を負わず人任せにする
- 細かい質問を繰り返す
1. 伝わらない言葉を多用する
特に技術に直接触れることがない営業職や事務職の人へ技術に関する話をする時には、使う言葉を選ぶ必要があります。相手の顔色などを見ながら、理解度を確認するようにしましょう。どんなに一生懸命話しても、伝わらなければ会話をしていないのと同じです。略称なども、使う時には気をつける必要があります。
2. 知らないことをバカにする
中には、つい「こんなことも知らないの?」という言葉が口癖のように出てしまう人がいます。知識レベルは人それぞれですし、専門学校などで専攻していたとしても、個人の学力もまた異なります。もちろん知識レベルが高ければ、それだけ会話しやすいということはあるでしょう。しかし誰もが万能ではありませんから、人をバカにしたり、否定したりするような発言を繰り返すことはやめましょう。
3. 誰にでも同じように説明する
新人や同僚、部長など、相手が誰であっても事細かに経緯を伝えたり、場合によっては心情までも吐露したりする人がいます。特に立場が上の人になればなるほど、心情などは余計な情報でしかありません。よく場を見極め、話すべき内容を見極めましょう。例えばプロジェクトでは報告の場が重要視されがちです。しかしITエンジニアの立場では、反省会や雑談で忌憚のない意見を言える、そんな場も必要といえるでしょう。
4. 自分では責任を負わず人任せにする
各人の仕事量も大きく影響しますが、嫌なことや大変な仕事を避ける人は少なくありません。どんな仕事でも多少なり責任が伴い、慣れた仕事や簡単な仕事だけをやりたいという場合には、残念ながらその人の付加価値はあまりないでしょう。現場にとっては、ある意味で必要とされない人員ともいえます。もちろん自分を犠牲にしろということではなく、自らの仕事に責任を負いたくないのであれば、自分の適正から見直す必要があるでしょう。
5. 細かい質問を繰り返す
業務経験が豊富なITエンジニアの場合、過去の失敗を背景に細かく質問することがあります。プロジェクトを成功に導きたいという思いもありますが、その多くは同じ失敗を繰り返したくないことが理由です。しかしこれは、周囲からの理解を得られないことが多いでしょう。
その原因は、説明不足で質問の意図が分からない場合と、質問のタイミングが早すぎる場合が考えられます。質問のタイミングに注意し、意図を明確にすることで、イラつきを軽減できます。
気持ちの行き違いを解消するには、コミュニケーション能力の向上とお互いへの配慮が大切です。特にお互いが違う職種の場合は、相手のしごと内容や考え方について考慮するだけで、コミュニケーションが円滑化されるでしょう。転職先でもスムーズに職場になじめますので、日ごろから非ITエンジニアとの意思疎通を意識してコミュニケーションを取りましょう。(ライター:ナレッジ・リンクス/原 進)