ITエンジニアがフリーランスで生きていくには?
ITエンジニアのキャリアチェンジは転職によって会社から会社へ移ることが一般的。しかし、中にはフリーランスとして独立を考える人もいるでしょう。自分で開発などを行えるプログラマや、開発経験を活かしてコンサルタントを目指すなどが多いようです。
しかし独立するとなると転職と違った注意点があるのも事実。ITエンジニアが会社勤めからフリーランスとして独立するにあたって、最低限知っておきたいポイントをご紹介します。
会計や法律などに関する知識が問われる
ITエンジニアとして会社勤めしていると、予算や自分の売上が明確に分からないということも少なくありません。また、エンジニアはお金の算段をする必要がないことも多く、そもそも予算を知らされないこともあるでしょう。
しかし独立して自分で事業を行うのなら、お金の流れや法律に関しても知っておく必要があります。会計などの実務を委託などで外部に依頼するとしても、最低限の知識として把握しておく方が、お金の流れをより実感することができます。収支をの感覚は、独立するうえで非常に大切です。
毎月の安定した収入は保証されていない
会社員の場合は、毎月決まった日に給与をもらうことが可能です。仮に1ヶ月、社内待機で実務を行っていなくても、給与は支給されるでしょう。しかしフリーランスの場合、仕事をしないことは収入を得られないことに直結します。また仕事を請け負っても、顧客の倒産などによってギャラの回収に時間がかかることもあります。
一方、フリーランスはその収入に上限がないという特徴もあります。大口の案件をつかむことができれば、会社員よりも収入が大きくなる可能性も秘めているのです。
苦手なこともやらなければいけないこともある
独立後は、自分の強みを活かして活躍したいと考える人がほとんどでしょう。ですが、収入のために苦手な仕事でも引き受けるというシーンは少なくありません。こうしたとき、知識不足で判断に困ったりするという場面にも直面するはずです。
もちろんあらゆる業務に熟知できれば良いのですが、万能で何でもこなせる人は多くはありません。これらを解決するためには、何事もやり遂げる意識と、知識不足を補うための勤勉さが必要になってくるでしょう。
同業者のネットワークは大事
クラウドソーシングなど、インターネットを利用して業務に携われる機会も増えてきました。しかしオンラインで仕事が受注できるとはいえ、営業的要素が全くないというわけではありません。また、依頼を受けるにはクラアンとから信頼を勝ち取る必要があります。そこで、同業者とのネットワークを広げておくことも大切です。お互いに仕事を紹介し合えるようになれば、チャンスも増えていくでしょう。そのためには、プログラマの交流会などで他者と積極的に関わっていく必要があります。
フリーランスになることはとても簡単です。しかし、継続して売上をあげていくことは、企業経営と同様に難しいことです。転職するか、独立してフリーランスになるかはあなたのキャリア次第ですが、どちらにしても、しっかり現実を見つめ、自分自身の知識を広げておくようにしましょう。(ライター:ナレッジ・リンクス/原 進)