ヘッドハントされるITエンジニアの4つの特徴
ITエンジニアとしてキャリアを積む中、「いつかは、ヘッドハンティングされたい」と願っている人も少なくないでしょう。ITエンジニアは比較的歴史の浅い職種ですが、人材不足も相まってヘッドハンティングされる機会も増えてきています。中には、年収1000万円以上で引き抜かれる人もいます。
転職としては、夢のような好条件ともいえるヘッドハンティング。では、引き抜かれる人にどういった特徴があるのでしょうか。具体的に、4つの特徴をご紹介します。
(1) 一つの業界での造詣が深い
異業種への転職を繰り返して様々な業界を経験しているよりも、一つの業界で長く業務に携わった人の方が好まれます。なぜなら、長く業界にいる方が、知見も広く深い洞察が可能になるからです。そうした人は代替になる人材が少なく、「レア度」が高いので、必然的にヘッドハンターも注目するのです。
また、業界によってもヘッドハンティングの需要は変わってきます。就職する企業を選んで配属された時点で、ある程度の方向性が決まってくると考えても良いでしょう。自分にとっての理想を追い求める場合は、早い段階から戦略的に行動していく必要があります。
(2) 技術力が際立っている
技術力が必須となるITエンジニアですが、ヘッドハンティングされるエンジニアの技術力は以下の3つに分けられます。多くのエンジニアがいる中で、いかに自身を差別化するかがポイントです。
<技術に特化したスペシャリスト>
経営層以外で必要とされるのは、専門知識に特化した人物です。現在、ITエンジニアは経営戦略上でも欠かせない存在といえます。経営層以外のポジションにヘッドハンティングされたい人は、特定の技術に特化したスペシャリストを目指しましょう。
<技術力+事業開発力>
経営層に近いポジションでは、新規事業の企画・推進に参与することも珍しくありません。しかし事業開発は、希望すれば誰にでもできるというものではないでしょう。そこには、エンジニアとしてある程度の経験が必要です。また、企業によって事業開発の積極性も異なります。そのため、先を見据えて転職先企業を選定することも必要です。
<技術力+マネジメント力>
ヘッドハンティングされれば、恐らく多数の部下を持つことになるでしょう。そのため、マネジメント力が求められるケースが多く見られます。特にITエンジニアで部下の教育・管理を行える人は多くありませんから、現在の企業で部下を持つ経験を積んでおけば、転職後に有利に働くことも多いはずです。
(3) 目立った成果を上げている
技術力が高いことは大切ですが、それだけでヘッドハンターから認知されることは難しいものです。認知されるためには業界内でうわさになるような成果が出ているなど、突出した実績が必要です。また、自分の顔と名前が社内外に広く知れ渡ることも重要となります。エンジニアの交流会で技術講演を行う、専門誌で取材されるといった機会があれば、尻込みせずに飛びつきましょう。知名度を上げる有効な手段です。
(4) ヘッドハンターと知り合う
仕事で大きな実績を残せれば、ヘッドハンターとは自然に知り合えることが多いでしょう。しかし、いざ自分から探すとなると難しいのが現状です。転職サイトなど出会ったとしても、そのヘッドハンターに大手企業とのパイプがなければ、良い転職にはつながりません。
優良ヘッドハンターと知り合いたいのであれば、積極的な人脈作りが大切ですから、複数の転職サイトに登録し、たくさんのヘッドハンターに出会うことから始めましょう。技術に関するブログを書いたり、コミュニティメンバーとして連絡先を公開したりしておくのも良いですし、FacebookやTwitter、LinkedInといったSNSも積極的に活用しましょう。
ヘッドハンティングされることを目的とするならば、戦略的にキャリアを重ねていく必要があります。求められる人物になるために、まず自分が将来どのような技術者になるかを明確にしましょう。その上で転職などからキャリアを重ね、自身の存在を発信していきます。そうすればヘッドハンティングされる条件を満たし、チャンスが広がっていくはずです。(ライター:ナレッジ・リンクス/原 進)