こんなことからも分かる! 激務な会社の見分け方
激務な会社が多いというイメージが定着しているIT業界。「できればもう少し余裕のある会社に転職したい」と検討している人も少なくないでしょう。しかし求人票や面接などで激務な会社を見抜けるとは限りません。残業時間を少なく記載したり、面接で質問されてもごまかしたりする会社もあるからです。
とはいえ、意外なところから激務かどうかを見抜けることもあります。求人票や面接時の会話以外から激務な会社を見分けるヒントを考えてみましょう。
激務かどうかを見分けるポイント
インターネット上の情報や企業とのやり取り、会社の様子など、ちょっとしたところから会社の忙しさを推測することが可能です。以下に該当する企業は、激務である可能性が高いといえるでしょう。
- いつも求人を出しており、どれも急募案件である
- 問い合わせメールの返信がいつも深夜(22時以降)に届く
- 会社のホームページ更新が長期間止まっている
- 面接で残業時間やプロジェクト状況を確認しても適切に返ってこない
- 面接で技術的な強みよりも営業力の強さばかり主張する
- オフィスの机が散らかっており、机で寝ている社員が多い
- オフィスで社員間の会話が極端に少ない
- 深夜まで会社の明かりがついている
1~3はネット上の情報や企業とのやり取りから読み取れるものです。特に2に該当する場合は、深夜残業が常態化している可能性があるので要注意でしょう。また、4・5は面接での質問から読み取れるものです。4について、面接官がごまかしたりするようであれば、忙しすぎる会社かもしれません。
6~8は会社の様子から読み取れる情報です。6・7については、面接時に「できればオフィス内の様子を見学させていただけませんか?」と質問し、見せてもらいましょう。このとき、見学を断るようであれば「忙しくて社内が整理されていない」、「疲れてダウンしている社員がいる」などの可能性も考えられます。
転職を決める前の情報収集
企業の実態を把握するのに、情報収集は不可欠です。ホームページや採用サイトを熟読することはもちろん、次のような方法から、さらに情報を深堀することができます。
- ・企業の口コミ情報などを確認する
- ・他のエンジニアと交流し情報交換を行う
- ・面接でできるだけ質問を行う
インターネット上には実に多くの情報が溢れていますが、それらの信憑性は確かではありません。しかし得られた情報を、面接の質問に応用することは可能です。懸念を感じた点があれば、さりげなく聞いてみましょう。転職後のイメージギャップを埋め、企業選びにも役立ちます。
転職に何を求めるのかは、人によって違います。中には「残業代が出るならば激務でも良い」などと考える人がいるかもしれません。しかし激務な環境では、プライベートの時間や気持ちのゆとりを失いがち。次のキャリアを考える段階になっても、転職活動そのものに時間を割けないかもしれません。自分の中で優先順位を持ち、将来を見据えたキャリアプランを計画していきましょう。(ライター:ナレッジ・リンクス/原 進)