ITエンジニアが身につけたい時間管理のコツ
毎日終電まで働いていているのに、納期ギリギリまで開発が終わらない。あるいは、納期には余裕があったのに、最後までバタバタしてしまったという状況は、多くのエンジニアが経験していることでしょう。配属されたプロジェクトで、要員や納期がギリギリだったという場合もあります。しかし、全てのプロジェクトがそうとは限りません。中にはしっかりと時間管理を行って、余裕のある開発を行っている人もいます。
心身のリフレッシュや新しい技術の習得には、自由な時間が必要です。自由な時間を確保するにも時間管理のコツを学びましょう。
時間管理が必要なワケ
システム開発には何かと想定外のトラブルがつきものです。予期しないバグや仕様の変更、メンバーの病欠などで、計画通りに事態が運ばないことが多々あります。こうした不測の事態ときに備えるためにも、日常的に時間管理は不可欠です。また、心身を休めるため、日ごろの自己学習のためにも余裕のある時間管理が必要でしょう。
時間管理で意識すること
では、どうやって時間管理を行えば良いのか。ここでは、5つのポイントに絞ってご紹介しましょう。
- 時間管理が仕事の上で欠かせないことと理解する
- 自分の処理能力を把握する
- 早く帰る日を決める
- ToDoリストには優先順位や期限を設定する
- 自分のやるべきことか判断する
1. 時間管理が仕事の上で欠かせないことと理解する
「時間管理は何かと面倒」このように感じている人も少なくないでしょう。また、必要だと感じて取り組んでも、なかなか続かないこともあります。時間管理をはじめ、何かを習慣化するのは難しいことです。そのため、出来るだけ簡単な方法から始めてみてください。例えばスマホなどのリマインダー機能を使って当日のスケジュールを確認するなど、小さなことから毎日繰り返して行うようにしましょう。時間管理を習慣として定着させることが第一です。
2. 自分の処理能力を把握する
資料作成やコーディング、デバッグなど、各業務に要する時間を把握しましょう。慣れるまでは、予想作業時間と実際にかかった時間をストップウォッチで使って記録していくのがおすすめです。そうすることで自分の処理能力を測ることができ、業務にかかる時間が予測しやすくなります。自分の処理能力を把握することは、計画的に仕事を進める上で欠かせません。
3. 早く帰る日を決める
仕事にメリハリを生むため、早く帰る日やノー残業デーを決めましょう。仕事の後に予定がなければ、「残業すればいいや」という発想になりがちです。帰らなければいけない締め切りを作ることで、それまでに業務を終えられるよう考え、取り組めます。
4. ToDoリストには優先順位や期限を設定する
仕事において、ToDoリストを作成している人もいることでしょう。確かにやるべきことが明確になり整理もしやすくなりますが、中には長い間処理されない項目が出てくるかもしれません。そうならないためには、ToDoリストに列挙した項目には優先順位や期限を設定すると良いでしょう。順序立てて業務をこなしていけば、効率化に繋がります。
5. 自分のやるべきことか判断する
タスク管理などでリストアップした項目には、「自分が必ずやらなければならないこと」と「他の人にも処理できること」が混在します。特にプロジェクトマネージャーやリーダーは、自分だけに負荷が集中してしまう場合は、周囲に協力してもらうことも検討してください。何でも一人でやることがベストなわけではありません。周囲に効率よく仕事を分担することでチーム全体の負荷が減り、開発がスムーズに進むことは多々あります。また、若手エンジニアに経験を積ませるためにも、少数の人が仕事を抱え過ぎるのは避けるべきでしょう。
時間管理は、個人だけではなくチームで取り組むべき課題です。とはいえ、最初から全体で導入することは難しいでしょう。まずは個人レベルから、時間管理に取り組んでみてください。成果が現れれば、それをチーム全体に取り入れることで、さらなる効率化が目指せます。(ライター:ナレッジ・リンクス/原 進)