ITエンジニアがハッカソンに参加する3つのメリット
近年、日本でも開催が増えてきている「ハッカソン」。ハッカソンとは1日~1週間という短期間で複数のエンジニア達がアイデアを出しあったりたり技術を持ち寄ったりしながら、プレゼンや実際の開発を行うという、ソフトウェア関連のイベントです。一般のITエンジニアたちが独自に主催する小規模なハッカソンもあれば、大手IT企業が主催する大規模なものも開催されています。
ITエンジニアにとって通常業務とあまり変わらなく感じるかもしれませんが、ハッカソンに参加するとどのようなメリットがあるのでしょうか。以下の3点について紹介していきましょう。
- 新たなサービスの提案ができる
- 密度の濃いトレーニングになる
- 他のエンジニアや立場の違う人と交流ができる
1. 新たなサービスの提案ができる
ITエンジニアの仕事において、自分が考えたサービスを大勢の提案する機会は多くありません。ITエンジニアとして企業に勤める多くの人が、決められた仕様通りの作成を求められます。また、ある程度の方針も決まっているため、自分が思う改善案が目的に即しているとは限らないでしょう。
ハッカソンでは、テーマや課題を与えられたうえで、新サービスや既存サービスの改善をプレゼンすることが多くあります。もちろん実際の仕事とは勝手が異なるでしょうが、これまでの経験・知識をもとにした新しいサービスのアイデアをかたちにするための良い機会となるでしょう。企業主催のハッカソンの場合、魅力あるアイデア・サービスであれば、出資が受けられるほか、転職の誘いを受けるなど、次のステップに繋がることもあります。
2. 密度の濃いトレーニングになる
明確に実現したいことがなくても、ハッカソンに参加するメリットは少なくありません。冒頭でも述べたように、イベントではごく短期間の開発プロジェクトに携わることになります。その間に、見ず知らずの参加者同士でアイデアを出し合い、議論し、プレゼンや開発を行うことになるので、通常の仕事では得られない密度の濃い開発を感じるでしょう。
ハッカソンに参加すればするほど、開発プロジェクトの一連の流れを疑似的に経験することになりますから、ITエンジニアとしての経験値が大きく高まるでしょう。ハッカソンで行うスピード感のある開発に慣れてしまうと、毎日の仕事が物足りなくなってしまうと言う人もいるほどです。
3. 他のエンジニアや立場の違う人と交流ができる
ハッカソンに参加する人は、同じITエンジニアでも経験してきたことが異なります。参加者の中には、プロジェクトマネージャーや経営者など、普段知り合えない人と知り合えることもあるでしょう。
短期間とはいえ、同じ密度の濃い時間を過ごした仲間という意識も芽生えてきますし、ゼロから協力体制を築くことになるのでコミュニケーション能力の研さんにも役立つはずです。ITエンジニアにとっても、人脈は大切です。立場の違う人との交流から新しい技術や考え方を得ることも多いですし、転職やキャリアチェンジのきっかけにもなります。
ハッカソンは、1人での学習と比べてとても実践的な学びや気づきが得られます。1人ではやる気が維持できないという人も、ハッカソンならば向いているかもしれません。スキルアップやステップアップのために、一度参加してみてはいかがでしょうか。(ライター:ナレッジ・リンクス/原 進)