ITエンジニアが35歳を過ぎたら見直しすべき3つのこと
巷では「エンジニア35歳限界説」等と言われることがありますが、人手不足や少子高齢化が進む中、ITエンジニアとして働き続けるには35歳以降を見据えた働き方が重要です。実際、多くの場合、エンジニアとして限界を感じてからも仕事を続けることになるでしょう。
そのためにも、年齢が35歳になったタイミングで、一度キャリアを見直してみと良いかもしれません。例えば、以下の3点です。
- これまでの経歴や実績を振り返る
- 周囲の人は自分の評価を確認する
- 自分のやりたいことを考える
こうした見直しを行うことで、これから進むべき道が見えてくるはずです。具体的にご説明しますので、参考にしてみてください。
1. これまでの経歴や実績を振り返る
まずやるべきは、これまでの経験を振り返ってみることです。経験年数や利用言語、自分の立場、そして何に取り組んできたのか明確にします。その中から、自分の強みとなっている部分を探しましょう。
中には、自分では把握していない強みがあるかもしれません。また、単純に経験年数だけでなく、経験を活かした取り組み方(考え方)が強みとなる場合もあります。ITエンジニアとしてある程度経験を積んでいれば、「強みがない」という人はいないはず。時間はかかるかもしれませんが、これまでの経験からひも解いた強みを思いつく限りリストアップしておきましょう。
2. 周囲の人に自分の評価を確認する
あなたの周りの人々は、あなたに対してより客観的な意見を持っています。普段の仕事ぶりについて意見を聞くことができれば、新たな強みや足りない点が見つかるでしょう。他人に対する評価を、率直に言ってくれる人は貴重な存在です。
とはいえ、「私の評価、どうですか?」と聞いても、あいまいすぎて答えにくいはず。「ITエンジニアとしての長所は?」や「特に評価できると思うプロジェクトは?」、「仕事で足りない部分は?」など、質問をより具体的にすることで、周囲の人も答えやすくなるでしょう。また、家族や友人など、仕事と関係のない人にも、人物面での長所や短所などを聞き取るのもいいでしょう。
3. 自分のやりたいことを考える
改めて考えてみても、「やりたい」と思えることがすぐに浮かばない人もいることでしょう。しかし仮に35歳で限界を感じたとしても、一般的にはあと30年は仕事を続けることになります。しかしやりたいことや目標がなければ、仕事は単なるルーチンになってしまい、張り合いのない人生を送ることになります。そうならないためにも、やはり目標は必要です。
「個人でスマホアプリを作る」や「社内で役職者になる」、「○年後までに△△社へ転職する」など、どんな目標でもかまいません。1と2で自分の強みや特徴を振り返ることで、その目標達成への道筋が見えてくるでしょう。また、「過去に経験不足で諦めたこと」でもいいでしょう。これまでの経験でそれが実現可能なステージに立っているならば、チャレンジしてみるのも1つの方法です。やりたいことを明確にすれば、今後のキャリアパスが明確になってきます。
エンジニアを続けていると、誰しも限界を感じることがあるでしょう。できれば限界を感じる前にキャリアパスを考え、転属や転職など計画的に進めていきたいものです。(ライター:ナレッジ・リンクス/原 進)