自信過剰エンジニアにならないための4か条
これまで積み重ねてきた経験があれば、プログラミングスキルや技術的な知識・ノウハウに自信を持つことはごく自然のことです。しかし自信過剰になると、適切なコミュニケーションが取れず、周囲から避けられるようになります。それでは、仕事は上手く動いていきませんし、転職面接でも面接官から良くない印象を持たれてしまいます。自信過剰エンジニアにならないためにどのよう心がけをすべきか、考えてみましょう。
自信過剰エンジニアに起きる不利益
自信過剰になってしまうと、さまざまな不利益が生じますが、特にITエンジニアにとってデメリットが大きいのは以下の3つです。
- ・視野が狭くなり判断が鈍る
- ・人の意見を聞く柔軟性が失われる
- ・新たな知識やノウハウを学ぶ姿勢が失われる
自信過剰になると、視野の狭くなります。視野が狭くなると、ものごとを多角的に考えることができなくなり、自分の知識の範囲内でしか考えることができなくなります。複雑なビジネス課題や新たな問題に常に直面し続けるITエンジニアにとって、これは致命的です。また自信過剰になると、ユーザーや開発メンバーの意見に対して柔軟に対応することもできなくなります。他者の意見が聞けなければ、システム開発の現場でも深刻なコミュニケーション不足を招くでしょう。
そして、自信過剰エンジニアになってしまうと、自ら学ぼうとする姿勢が失われてしまいます。「最先端のITスキルを身につけているつもりでも、実は時代遅れのものだった…」、「今まで知らなかった有用な技術に直面しても、知識を吸収することができない」。そんなことも起きてしまうのです。
自信過剰エンジニアにならないための4か条
多くの場合、自信過剰な人は自分の状態を自覚していません。もちろん仕事をするうえで適度な自信は必要ですが、過剰にならないよう気を付けましょう。以下の4つのポイントを紹介します。
1)自分も間違えることを理解する
ITエンジニアは、同じ仕事をやり続ける機械ではありません。そして機械でない以上、人間はミスを無くすことはできないと考えるべきでしょう。それはもちろん、他人に対しても同じことが言えます。
2)周りの意見にも耳を傾ける
他のエンジニアと技術に差がある場合、耳を傾けるのは難しいかもしれません。しかし自分が間違えを起こし、それに周りが気付くこともあります。周りの意見は柔軟に受け止めてください。
3)自分のことを客観視できるようにする
自分を客観視することは、つまり自分の状態を把握しようとすることです。この感覚を養って定期的に顧みると、自分の状態を把握しやすくなります。そうすれば、自信過剰に気付くこともできるでしょう。
4)個人個人の能力の違いを理解する
他人と比較し、自分が優れている部分だけに注目すると優越感に浸れるでしょう。しかし能力には個人差があり、得意なことも異なります。得意なことで力を発揮できれば良いのです。
これらのことは、いずれも「謙虚」という言葉で言いあらわせるかもしれません。仕事以外でも、何かと他人と比較してしまうことがあります。まずは比較して優越感に浸ることをやめ、謙虚な行動を心がけることから始めてみてはいかがでしょうか。(ライター:ナレッジ・リンクス/原 進)