ITエンジニアの仕事がつまらないと思ったときの発想転換
ITエンジニアとして経験が長くなると、「毎回、同じようなシステムの開発ばかり…」「いつも顧客の御用聞きをするだけだな」などと感じる人がいるようです。このように感じてしまうと、仕事そのものがつまらなくなってしまいます。しかしそれでは、仕事への意欲向上も自身の技術向上も見込めません。「仕事がつまらない」と感じたときの、発想転換の方法を3つご紹介していきます。
1. 新しい技術・ノウハウを試す
ひとつの職場に長く勤めていると、刺激が少なく感じてしまうものです。しかし同じ職場でも仕事の取り組み方が違えば、業務内容や求められる役割も変わるはずです。またITの世界は常に進化し続けています。同じような開発であっても、新しい技術トレンドを取り入れることで、これまでとは違った経験が得られるでしょう。そういったことへ積極的に関わる姿勢があれば、つまらないと感じることは少なくなります。
自分が望んだときに、新しい仕事があるとは限りません。しかし常に新しいことを探す姿勢でいると、新しいことを発見するチャンスは増えてくることでしょう。
2. つまらないことを改善する方法を考える
同じことを繰り返す仕事、あるいは面倒くさい仕事は、どうしてもやる気が下がります。しかしこうした問題から目を背けていると、仕事すべてがつまらなく感じてしまうものです。ただ嫌な仕事を避けるのではなく、「どうすれば改善できるか」を考えて実践しましょう。例えば、毎日ルーチンワークでこなしている仕事があれば、それをシステムで自動化できないか考えてみてください。日ごろから「自動化できないか」、「効率化できないか」といった姿勢で業務にのぞみ、ITエンジニアならではの解決策を探しましょう。時間が有効化されれば、つまらないと感じることは減ってくるはずです。
3. やりたいことを上司に伝える
自分でできる限りの対策を尽くしたが、それでも仕事につまらなさを感じるのであれば、一人で悩まずに上司へ相談してみましょう。もしかすると、あなたの能力・適性が、現状のポジションには合っていないのかもしれません。開発リーダーになることでプロジェクトマネジメントの面白さに目覚める人もいますし、社内SEへジョブチェンジすることで仲間をサポートするやりがいに目覚める人もいます。どういうところにつまらなさを感じているのか、どういう仕事に興味があるのかなどを率直に話し、上司のアドバイスを求めましょう。
新しいプロジェクトへ配属のチャンスが与えられるかもしれませんし、経験不足があれば指摘を受けられるでしょう。つまらないという現状が、少しは改善されるはずです。もちろん、上司に相談したからといってすぐに解決するとは限りませんが、他者との会話を通じて、自分が感じているつまらなさの原因や本当にやりたいことが見えてくるでしょう。
仕事がつまらないと感じたときには、自分自身の発想転換や行動で対処できることがあります。しかしいくら考えても、自分のやりたいことと会社の方向性が違うこともあるでしょう。そういった場合には、転職するということも1つの選択肢になりえます。まず原因を突き止め、改善に向けた発想転換を行ったうえで判断しましょう。(ライター:ナレッジ・リンクス/原 進)