ITエンジニアがリモートワークで働くメリット&注意点
現在、自宅での仕事を認める「リモートワーク」が増えてきています。ネット環境が整い、離れた場所からでもリアルタイムで仕事を進めることが可能になったことが、この背景にあります。しかし従来までの仕事のやり方と異なるため、まだまだ一般的とは言えません。ITエンジニアにとって「リモートワーク」にはどんなメリットや注意点があるのでしょうか。
リモートワークとは?
通常、「勤務」と言えば、会社のオフィスに出勤するのが一般的。しかしリモートワークはオフィスではなく、自宅(あるいはその他の場所)で仕事を行います。同僚とはメールやSkypeを通じてコミュニケーションを取り、クラウドを通じてファイルのやり取りを行います。必要な業務はすべてWeb上で行います。とはいえ、完全に出社しないわけでもなく、企業によってルールが異なるようです。例えば全く出勤の必要がない企業もあれば、月に1度は会議などのため出勤を求める企業もあります。
リモートワークのメリットとデメリット
ITエンジニアにとって、リモートワークで働くメリットには以下の3つが考えられます。
- 通勤時間をプライベートな時間に割り当てられる
- どこにいても仕事ができる
- 自分の裁量で仕事量をコントロールしやすい
ITエンジニアは、PCとネット環境さえあれば、業務そのものは問題ないことがほとんどです。そのため、場所や時間に縛られることがないリモートワークでは、自由度の高い働き方が実現するといえるでしょう。例えば朝、早めに仕事をしてお昼に1時間昼寝をし、午後には子守りをしながら働く…ということも可能になります。
リモートワークの注意点
しかし、リモートワークには以下のような注意点もあります。
1)会社側は勤務の実態が分からないため評価が難しい
会社オフィスでの勤務とは異なり、自宅で仕事を行う場合は実際に仕事をしているかわかりません。そのため、オフィス勤務以上に成果が重要になってきます。
2)質問・不満点などを解消しづらい
オフィスであれば、先輩や同僚に相談することが簡単です。しかし顔を合わせないリモートワークでは、コミュニケーションが希薄になり、意見を聞くことが難しくなります。特に若手社員にとって、「すぐに質問できる先輩社員が隣にいない」という環境には不安を覚えるかもしれません。
3)仕事とプライベートの切り替えが難しい
自宅では、仕事環境が整っていないという人も多いでしょう。机や椅子が仕事に適していないと、なかなか集中できません。家事をしながら仕事しなければならず、どちらも中途半端にしか取り組めない…という本末転倒な状況も考えられます。
もちろん何をデメリットと感じるかは、ITエンジニアそれぞれによって異なるでしょう。しかし評価に関しては、どうしても働きぶりが見えないため不満が生まれる可能性も否めません。リモートワークという働き方を選択する際には、ルールをしっかりと確認する必要があります。
企業がリモートワークを導入する理由の一つが、ITエンジニアの働きやすさです。しかしリモートワークを導入していても、ルールや仕組みに問題があると働きづらくなります。事前にルールを確認し、リモートワークで働いた自分をイメージしてみてください。(ライター:ナレッジ・リンクス/原 進)