ITエンジニアが社畜化しないための4か条
ITエンジニアは人員不足などにより、残業や休日出勤を強いられることがあります。また、サービス残業が横行している企業も少なくありません。そんな中で働いていると、以下のようなマインドで働くことに疑問を持たなくなってしまうことがあります。
- 残業は必要なことだ
- 上司の指示は絶対だ
- 会社の方針には逆らわない
今現在、あなたの置かれている状況はどうでしょうか? もしこのようなマインドが当然だと思っているのなら、知らぬ間に「社畜」へと足を踏み入れているかもしれません。もちろん、上司の指示や会社の方針に反抗することが、必ずしも良いというわけではありません。しかし、会社のことを無批判・無条件に受け入れることは、会社への依存度を高めることにつながります。社畜マインドにおちいらず、現在の会社を辞めたとしても働いていける自分をつくっていく必要があります。
社畜化しないための4か条
では、社畜化しないためにどのような考えで仕事に臨めばいいのでしょうか。ここではポイントを4つに絞り、具体的な内容を見ていきます。
1. 自分の時間を確保する
周りのエンジニアが残業をしていたら、どうしても帰宅しづらく感じてしまう。また、職場の雰囲気によっては、そのまま帰宅することでよい顔をされないことも多々あります。しかし残業が常態化し、自分の時間を確保できないと、スキルアップのための時間が短くなるのが当然でしょう。自分のキャリアを考えれば、不要な残業は避け、その分スキルアップに努めるべきです。現在の職場が一生面倒を見てくれる保証はどこにもありません。自分のキャリアに対して、時間を有効に使ってください。
2. 納得がいかないことは問題提起する
上司や会社から指示を受けたものの、その内容に納得がいかない。これは、恐らく誰にでもあるでしょう。もちろん自分にとって都合のいいことばかり主張しても、立場を悪くするだけです。しかし「合理的・論理的に考えて、こっちの方がいい」という意見があるならば、直に打ち明けるのも方法のひとつです。もちろん自分の案が通ることもあれば、通らないこともあります。しかし会社や上司の言いなりになることが習慣づいてしまうため、正しいと思った自分の考えは積極的に声にするべきでしょう。
3. 自分のやるべきことを明確にする
チームの状況によって、自分のやるべきことは変わってきます。もしかしたら、チームにはフォローが必要なメンバーがいるかもしれません。しかしプロジェクトがしっかり管理されていれば、このような問題はプロジェクトマネージャーが検知し対処するはずです。場合により、トラブルなどでプロジェクトが炎上していることもあるでしょう。そういった状況でも、自分がやるべきことをしっかり見極めてください。自分がやることを理解すれば、“やらされている感”がなくなってストレスも軽減されます。
4. 会社にとって給与はコストであると理解する
毎月支払われる給与は、会社にとってコスト(人件費)です。しかし、自分がコストに見合う働きをしていると考えていても、会社はそう思っていないかもしれません。それぞれの役割が違うため、完全にこの差を縮めることは難しい問題です。受容するも拒否するも自分次第ですが、会社への依存心が無くなれば、自分にとって最良の判断ができるのではないでしょうか。
どんな企業でも、倒産や人員整理の可能性はゼロになりません。会社が自分の一生を面倒見てくれるとは限らないのです。このような環境の現代では、会社への依存度を低くすることが肝要です。会社の言いなりになるのではなく、自身のスキルアップに努めること。これが、確かな社畜エンジニアを抜け出し、自分のキャリアを歩む第一歩となるでしょう。(ライター:ナレッジ・リンクス/原 進)