ITエンジニアが転職時にチェックすべき福利厚生
IT企業といえども考え方はさまざま。当然、福利厚生への取り組みも異なります。もしかしたら、自分では気づいていない福利厚生があるかもしれません。もし福利厚生を活用し切れていなければ、転職後に発覚して後悔することもあるでしょう。
そうならないためにも、転職前に福利厚生を把握し、必要であれば志望条件の1つと捉えてください。IT企業における代表的な福利厚生についてご紹介します。
スキルアップに関する制度
<資格取得支援>
これまで経験したことがない新たな分野で活躍したい。そう考えた場合には、資格取得が希望をかなえる近道になりますが、受験料や勉強に必要な専門書の購入費なども馬鹿になりません。そうしたとき、受験料や教材費を会社が負担してくれると、資格取得はグッとラクになるでしょう。ただし、評価対象となるのは会社が認めた資格のみ。必ずしも、自分の目指す方向性と合致しないこともあるでしょう。
<技術書購入補助>
特定の資格が対象となる資格取得支援よりも、幅広い技術に対応できる制度です。導入企業によって、補助額や月間購入冊数が変わってきます。特定の技術にこだわらず、さまざまな技術書を読みたいという人に向いた制度です。また、新しい技術についてキャッチアップしたい人にも適するでしょう。
職場環境に関する制度
<デュアルディスプレイ支給>
主に自社サービスを展開している企業に多い制度です。開発においては、複数のツールを用いてソフトを切り替えながら開発することが少なくありません。開発効率などに重点を置いているならば、マルチディスプレイを好む人も多いでしょう。客先常駐型の開発プロジェクトでは利用できないことも多いため、どのような開発が多いか質問し確認しておくようにしてください。
<高級チェア支給>
ITエンジニアは、就業時間のほとんどを座って過ごす職業です。そのため、姿勢が悪くなることも多く、身体への負担も計り知れません。人間工学に則った設計のチェアで身体への負担を減らすことは、仕事の能率へ繋がります。コストの面から取り組んでいる企業は少ない施策ですが、身体を楽にしたい人にはありがたい制度です。
<仮眠室の設置>
リリース直前の繁忙期や、サーバ監視対応などの際、どうしても会社に寝泊まりしなければいけないという状況もあります。そんなとき、専用の仮眠室があると、しっかり睡眠がとれて翌日の業務にも悪影響が出にくくなります。
私生活に関する制度
多くの企業では、外部企業が提供する福利厚生サービスを利用できます。育児や介護、スポーツクラブの利用など、プライベートの充実に充てることができるものが多数。福利厚生サービスの場合、企業が詳細を把握できていないこともあるため、気になる場合は詳しく提供会社などへ確認しましょう。
このように、スキルアップや職場環境に関わること、プライベートの充実に使えるものまで、福利厚生の内容は多様です。利用に手間がかかる部分はあるかもしれませんが、せっかく準備されている制度ですから、ぜひとも活用してみてください。(ライター:ナレッジ・リンクス/原 進)