周囲から頼られるエンジニアになる4つのポイント
ITエンジニアなら、技術力が高いに越したことはありません。しかし、それだけでプロジェクトは成功しないでしょう。どのような職場にも、「頼られる存在」が1人は居るもの。頼れる存在がいるかどうか、また、その人が機能するかで、プロジェクトの成否が別れると言っても過言ではないでしょう。
そしてまた、そういった「頼られるエンジニア」が技術力の高い人とは限らないのがポイントです。技術レベルが高くなくても、「面倒臭い」と敬遠されがちな問題を解決してくれるエンジニアになれば、どのような職場でも頼られる存在になりえます。頼られるエンジニアになるためにはどのような考え方が必要でしょうか。具体的には、次の4点が挙げられます。
- 相手が分かりやすい言葉で話す
- ビジネス目線を持つ
- 連携・協力する意識を持つ
- 誠実でも緩い一面もある
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
1. 相手が分かりやすい言葉で話す
同じプロジェクトに携わる人でも、新入社員からベテラン、現場を離れてブランクがある人など、知識レベルはさまざまでしょう。また、ときには営業職やクリエイターなどITの専門家でない人もプロジェクトに関わってきます。そういったとき、誰にでも分かる言葉で説明できる人や、分かりやすい言葉でメンバー全員の意見をすり合わせられる人は、周囲から頼られるでしょう。「この人がいれば何でも安心して質問できる」と思われることは、プロジェクトに安心感を生むでしょう。
2. ビジネス目線を持つ
プロジェクトでどのようなことを実現したいのか、本当に実現できることなのかを、客観的に判断する……。エンジニアの中にこのような人が1人でもいれば、営業担当者や社長などにとって頼もしい存在となります。「こういうシステムなら○日までに可能」「こういう機能だとこれくらいの工数がかかる」など、時間や人員、金銭のコスト感覚を把握することで、ビジネス的な観点から開発を俯瞰することができるでしょう。
3. 連携・協力する意識を持つ
複数のメンバーで仕事をすることも多いのがITエンジニアです。自チームだけではなく、他チームとも情報共有の必要もあります。たとえ所属する会社が違うとしても、目指すゴールは同じです。そうしたときに、他者の間に立って調整役と担える人は、周囲にとって心強い存在とんります。ときには業務以外のことでも話すなど、話しかけやすい関係性を築いていくことが重要となります。
4)誠実でも“ゆるい”一面がある
仕事の上では真面目でも、ランチや雑談のときなどではちょっとしたおふざけも楽しめる……そんな“ゆるさ”があると、相談や質問もしやすいものです。いつもカリカリして人当たりが厳しい人や怒鳴っている人には、誰も接したいとは思いません。まずは、話しかけやすい雰囲気を作ることできっかけを掴みましょう。
これらはいずれも、コミュニケーション能力やリーダーシップと結びついています。実践できている人は限られますが、このような仕事に対するバランス感覚は、一度身につければ職場が変わっても生かせる能力です。経験を積む中で、マネージャーを任される機会も訪れるでしょう。(ライター:ナレッジ・リンクス/原 進)