転職しても成長できないITエンジニアの特徴
ITエンジニアが転職する理由として、「ITエンジニアとして成長したい」という言葉がしばしば聞かれます。確かに転職理由としては立派ですが、いざ転職してみても、思うように成長できていない人は珍しくありません。そうした人は、自分の考え方・働き方の問題点に気づかずに、短期間での転職を繰り返してしまう恐れもあります。転職しても成長できないITエンジニアには、どのような特徴があるのでしょうか。
- 生活習慣や就業状態を見直さない
- 仕事以外の経験を軽んじる
- 能率を落として無駄な残業をする
- 問題を記録せず計画性がない
- 自分の行動を振り返らない
ここではこの5点について詳しく解説していきます。今の自分と照らしあわせながら、1つ1つ確認してみてください。
1. 生活習慣や就業状態を見直さない
「朝食を抜く」「夜更かしする」などは、ITエンジニアとしての能力を低下させる要因です。もちろんプロジェクトの状況によって、忙しい時期とそうでない時期の波はあるでしょう。しかしエネルギー不足や睡眠不足を常態化させているようですと、アウトプットの低下につながりかねません。就業状態はプロジェクトに大きく左右されます。あなたが転職しても成長できないのは、こうした生活習慣を見直さないからなのかもしれません。
2. 仕事以外の経験を軽んじる
平日は仕事で疲れているので、休日はダラダラ寝て過ごす……。そういう行動パターンに陥る人は少なくありません。もちろん休息は必要ですが、仕事以外にも学びや趣味、遊びの機会は作るべきでしょう。遊びであっても、そこから仕事に活かせる経験ができることもあります。最初は面倒だと感じるかもしれませんが、仕事以外の楽しみがあると活力が湧いてきます。ぜひ仕事以外の行動を増やしてください。
3. 能率を落として無駄な残業をする
近年では「みなし残業」を導入している企業が多くなっています。そのため、残業代が支給されるようにダラダラと作業する人もいるようです。能率を落としているわけですから、これは自身の経験にとってプラスになることはありません。また、一度こうした働き方が身についてしまうと、転職してから能率的な働き方に戻すのは困難。「限られた時間で効率的に働けない人はいらない」と転職でも不採用になり、結果的にダラダラ働く社風の会社にしか転職できない……という事態も考えられます。
4. プロジェクトの問題・課題を記録せず、計画性がない
これまでのプロジェクトや業務における問題点・課題点を記録することは、とても大切です。記録することで「次はこうしよう」「転職先ではここに注意しよう」と改善することができますし、もし忘れてしまっても思い出すキッカケになるでしょう。また、同様の問題は再発することもあるため、プロジェクトの資産にもなります。逆に、問題点をその場限りのトラブルとしてただ処理してきた人は、何度転職しても同じような失敗を繰り返す可能性が高いと言えます。当然、成長にはつながりにくいでしょう。
5. 自分の行動を振り返らない
4の計画性にも関連しますが、計画的であればいいとは限りません。計画したことに対して振り返る時間も必要です。プロジェクトにおいては、計画をしっかり立てていても振り返りの時間が設けられないことばかりでしょう。「この仕事は改善するところがなく完璧だった」と思える仕事はどれくらいあるでしょうか。そう言えるようになるためにも、振り返りの時間を作り、次の行動に繋げていってください。
日々の業務に忙殺されてしまい、取り組めないことがあるかもしれません。しかしそれでは、いつまで経っても成長は頭打ちです。プロジェクトの影響は少なくありませんが、自分にできる行動を取ることが成長への道です。(ライター:ナレッジ・リンクス/原 進)