転職面接でNGなITエンジニアの4タイプ
技術力は十分にある、書類選考で落とされることはめったにない……。それなのに、いざ面接に臨んでも採用を見送られてしまう……そんなことは少なくありません。こうした人は、面接時に問題のある言動をしていた可能性があります。
転職面接で採用を見送られがちなITエンジニアには、いくつかのタイプが存在します。ここで4つのタイプについて特徴を解説しますので、ご自分と照らし合わせながら確認してみてください。
1. 技術に対する独りよがりや自信過剰
自分のスキルや経験について、過剰な自信を持っているITエンジニアに見られがちなタイプです。「全て自分一人で対応してきた」といった発言には、疑問を持たれます。プロジェクトにはさまざまな人が携わり、自社内だけでも営業や上司、庶務などが関わってくれているはず。自信があるのは良いことですが、鼻に付く言動が見られると、一緒に仕事をしたいとは思えません。
逆に、過去の実績に加えて謙虚さがあれば、とも円滑に開発できそうだという印象を持ってもらえるでしょう。自分では気付きづらい一面でもあるので、謙虚な言動をとるよう意識してください。
2. 給与や休日ばかり気にする
給与や休日、福利厚生などを気にしてはいけないということはありません。転職は人生において大きな決断となるため、綺麗事だけでは済まされないということも分かります。特に残業が多くなりがちなITエンジニアの場合、志望企業の給与や休日は気にあるでしょう。
しかし面接時にそれだけに終始してしまうと、志望動機や技術、人間性の印象が薄れることに繋がるでしょう。これまでの辛い経験から、念入りに確認したい気持ちもあるはずです。そういった場合でも、聞きたい気持ちをぐっと抑え、選考が進んでから確認することをオススメします。自分のことを理解してもらう前に、採用候補から外れてしまうことは避けるべきです。
3. 意思の疎通が図れない
事実を話していても、言っていることが上手く相手に伝わらないということがあります。また、聞かれたことに対し、適切に答えられていないというケースも少なくありません。こういったことからは、「業務が滞るのではないか」と不安を与えてしまうでしょう。
志望動機や自己アピールでも、そういった印象を持たれる人が多々見られます。しかし無理に話をこじつけてしまうと、その内容に違和感が出てくるもの。コミュニケーションが上手くなくても構いませんが、丁寧に伝えようとする努力や姿勢が見えなければ、面接では評価が低くなってしまいがちです。
4. 現職・前職に対する愚痴や悪口が多い
転職活動をしている以上、現在の会社や前職について何かしらの不満を抱えていることは分かっています。しかしその不満を必要以上に喋ってしまうと、やはり良い印象を与えません。そのため、できれば聞かれてもやんわりと伝えるくらいのスタンスが好ましいでしょう。
愚痴や悪口は、つい話しているとヒートアップしやすくなります。このことは、十分に意識しておいてください。もしもあなたが他人から悪口を聞いた場合、その相手に対してどのような印象を受けるでしょうか。きっと、あまり気持ちの良いものではないはずです。
「ITエンジニアは技術職だから面接は必要ない」などと考える人がいるかもしれません。あるいは、「採用担当者に、技術職の何が分かるの?」と思っている人もいるでしょう。しかし書類選考の時点で、すでに一定の評価は行われています。面接時にポイントとなるのは、実際に現場で円滑な仕事ができるかがどうかという点なのです。
自分の望む転職を成功させるに、面接対策はとても重要です。もし面接で落ちることが多ければ、何らかの対策が必要かもしれません。(ライター:ナレッジ・リンクス/原 進)