ITエンジニアの“強み”の見つけ方
漠然と働いていても、自分の強みはなかなか分かりません。そのため、新たな現場に赴くときや転職時に、自分のどこをアピールすべきなのか迷ったことのある人もいるのではないでしょうか。自分の強みが分からないと、「転職自体をあきらめる」「志望企業のランクを落とす」といったことになりかねません。
しかし、これまでの経験から、誰しも何らかの強みは備わっているはずです。どのように自分の強みを把握すればいいのでしょうか? 具体的には、以下の順番で考えていくことが重要です。
- 自分の仕事の経験を書き出す
- 自分の好きな仕事を考える
- 活かせる経験を考える
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. 自分の仕事の経験を書き出す
転職面談で必ず聞かれるのが、どのようなことを経験してきたかです。自分の強みを考えるときにも、これまでの経験・経歴を箇条書きで列挙してみることをお勧めします。最初の段階では、「この程度の経験は書くまでもないかな?」と思えるようなことでも書き出していきましょう。書いていく中で、自分が気を付けていることや周りの人が取り組んでいないものの気になっているような内容が出てくるはず。そういった細かい部分も、相手によっては強みに見えることがあります。書き出しておくと、他人との差別ポイントとしてアピールしやすくなるでしょう。
2. 自分の好きな仕事を考える
人によって、好きだと思える仕事は異なります。好きだと思えることは得意であることが多く、能力も発揮しやすいもの。この「好きなこと」は仕事だけに限った話ではなく、普段の生活にも影響を与えていることが少なくありません。人物観察が好きな人は、社交性がありコミュニケーションに優れています。また、仕事においてデータ分析や対策を考えることが好きな人は、日常から分析する癖がついているでしょう。これらのことは自分の特色であり、好んで行動していると言えます。
3. 活かせる経験を考える
1で書き出した経験と、2で考えた好きな仕事を比較して、どのような仕事だと働きやすいのか考えましょう。自分がやりたくない仕事を続けるのは経験があったとしても苦痛ですし、好きであっても未経験の仕事であれば強みとしてアピールするのは難しいでしょう。自分が好きな仕事であり、かつ自分の経験を活かせる仕事を考えるべきです。そうすれば、自然と自分の進みたい方向性も決まります。
また、自分の経験や好きなことを整理しておくと、状況に応じた会話ができるようになります。マニュアル通りの会話より、臨機応変さや柔軟性を感じてもらえるはず。そのため、自然に会話できるようにしておきましょう。
社内で頑張るにしろ、転職先で頑張るにしろ、自己分析は欠かせません。しっかり分析して強みが分かっている人ほど、結果を出すのが早いようです。これは、やはり強みが自信に繋がっているからでしょう。「面倒臭い」と思ってしまえば、チャンスは少なくなってしまいます。今よりももっと良い環境で働きたいと思う人は、ぜひ自分の経験の見直しから取り組んでみてください。(ライター:ナレッジ・リンクス/原 進)