ブラックIT企業にありがちな8つのポイント
いつも納期に追われ、かつコスト削減のプレッシャーが強いIT業界は、ブラック企業の割合が高いと言われています。ここではIT業界におけるブラック企業の見分け方を身につけましょう。
■ブラックIT企業の共通点
「適切な残業代が支払われない」「おどし・恐怖感によって社員が管理されている」「労働基準法に違反している」といった特徴があるブラック企業。これらに加えて、ブラックなIT企業には下記のような共通点があります。
1. 会社のメイン事業が孫請け、ひ孫請けの下流工程ばかり。
2. 会社のホームページやブログなどの更新が止まっている。
3. オフィス内が極端に散らかっている。
4. 現場のエンジニアから提案や改善案があがってこない。
また、あがってきても上司に妨げられることが恒常化している。
5. 未経験者採用をうたっているにもかかわらず、教育体制がない。
6. 開発の遅れを「気合い」「徹夜」で挽回しようとする。
7. 開発チーム内のコミュニケーションが慢性的に悪い。
8. 開発部と営業部の関係が常に険悪である。
上記のうち3つ以上当てはまれば、ブラックIT企業である可能性が高いでしょう。このような環境で働くエンジニアは、目の前の業務をこなすことで精いっぱいになってしまいがち。そのため、自主学習によってプラスアルファの能力を身につけることができず、周囲のエンジニアと差がつくばかり。長く勤務すればするほど転職でも不利になりやすいのです。
■面接でブラックIT企業を見抜く!
転職の面接時にブラックIT企業かどうかを見抜くことは可能です。下記のような質問をぶつけてみましょう。
1.「エンジニアの方々はいつも何時ごろに帰宅されていますか?」
回答をはぐらかす、あるいは極端に遅い時間だという回答が返ってきたら、ブラック気質であることを想定したほうがいいでしょう。
2.「未経験可とのことですが、研修体制はどうなっていますか?」
未経験OKにも関わらず研修体制がない企業は、辞められることを前提にしているか、精神論で労働者を酷使している可能性があります。
3.「エンジニアの方々の有給休暇取得率をお教えください」
厚生労働省によれば、2012年の国内の有給休暇取得率は平均47%ほど。この数字を大きく下回るか回答をはぐらかすようであれば、要注意です。
4.「開発工程に遅れが生じた場合、御社ではどのように挽回していますか?」
社員の残業だけに頼り切っている企業は要注意です。業務割り当てやスコープの見直しなど、現実的な対応策を回答できる企業が良いでしょう。
■使い捨てされないIT人材になる!
競争の激しいIT業界では、どんな企業にも多かれ少なかれブラックな一面は見られます。そのため、いつ転職してもいいように、自ら進んでスキルアップを図る姿勢が重要です。資格を取得したり、語学力を身につけたり、GitHubなどで独自にプログラミングを学んだり、できることはたくさんあります。会社に頼らず、自分で市場価値を高める意識を持ちましょう。
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