転職理由を見直そう![br]~転職にいたった気持ちを再確認し、自己理解を深める~
「転職したい」と思うきっかけは人それぞれ。「ステップアップのため」「仕事内容が合わないため」といった理由もあれば、結婚や親の介護といった理由もあります。
しかし勢いで会社を辞めてしまうと、転職活動の意義や目的を見失いがちですし、転職してもまたすぐに辞めてしまう可能性もあります。そうならないために、もう一度、転職理由をしっかり振り返ってみましょう。下記の①~④はよくある転職理由ですので、自分に当てはまらないか、確認してみてください。
①「今の仕事に不満がある」
入社して3~5年経つと、転職する同僚を目にし始めます。今の仕事のままでいいのか、他の会社の人はもっと進んでいるのではないかと考えるようになるでしょう。
その際、3年後の自分がどうなっているかを想像してみてください。将来の目標などがあれば、それは今の会社で実現できることでしょうか?
転職したからといって、転職先も“会社”であることに変わりはありません。完璧に自分の希望が叶うわけではないでしょう。それでも「この会社では働きたくない」と思ったならば、あなたにとって他の企業で働く時期に来ているのかもしれません。
【CHECK!!】本当に今の会社でも目標を実現できませんか?
②「給与額に不満がある」
給与が少ないのが不満という方もいます。「同じ仕事内容の同僚が自分より高給だ」「同業他社の給与が自分より高い」という比較からではないかと思います。
では、それは転職によって解決されることでしょうか? 社内の評価制度や同業他社の給与、同じ年齢層の求人の給与などを実際に調べてみましょう。転職サイトの中には、年収の査定サービスなども行っているところもあります。
社内にいると、社会全体のあなたの市場価値というのはどうしても見えづらくなります。転職市場に出る前に、転職したら給与が上がる可能性があるのか、調べてみてもいいかと思います。
【CHECK!!】その転職は、本当に給与アップにつながりますか?
③「仕事の人間関係に不満がある」
会社で働く上で、どんな職種であっても人との関わりは不可欠です。また会社の雰囲気や社風なども、個々人の仕事の成果に影響します。
人間関係の不満からの転職では、どんな人とならうまくやっていけるのをまず考える必要があります。その上で、志望企業の社員の様子や社風などを知る必要があります。転職エージェントに会社の雰囲気を聞いてみるのも有効です。
しかし人間関係の不満から転職すると、転職先の企業の人に「人付き合いが苦手なのでは」と思われてしまいがちです。そのため、人間関係の改善以外に、転職先で働きたい理由を見つけることが重要です。
【CHECK!!】転職後に仕事の人間関係は改善されますか?
④「勤務時間や待遇に不満がある」
「仕事には満足しているけれど勤務時間が長い」「育児のため、早く帰れる会社に転職したい」という場合は、“働き方”という側面で考えてみることをお勧めします。
まず、今の会社の制度で短時間勤務に変えられないでしょうか? 会社を変えても、業界的に忙しい職種であれば長時間勤務は改善されない場合もあります。また、契約社員や派遣社員として働くという選択肢もあります。
常に忙しい職種・業界であれば、思い切って、別の職種・別の業界に転職することも考えられます。その際は今までの仕事の棚卸しと、希望の業界に対する理解が必要になるでしょう。
【CHECK!!】社内の制度で働き方を改善できませんか?
未経験でも応募できた新卒採用のときとは異なり、転職活動は時間も求人数も限られてきます。上記を踏まえ、「それでも明確な転職理由がある!」という方は実際に転職先を選ぶフェーズに入りましょう。