内定承諾と内定辞退[br]~後味が悪くならない大人の対応を~
【POINT 1】内定承諾したあとの注意点
書類審査や面接を通過し、晴れて内定が出た! …といっても落ち着くのはまだ早い。待遇条件の確認や入社日の調整など、やるべきことは残っています。下記のリストを参考に入社までの準備をしてください。
(1)入社承諾の意思の確認
入社の意思があれば、早めに伝えましょう。入社承諾書が必要な場合もあります。
(2)給与等の再確認
給与や待遇で不明点が残っていれば、今の段階で確認しておきましょう。
(3)入社日の確認
在職中の方は、退職日と調整しながら入社日を調整しましょう。
(4)雇用契約の締結、必要書類の用意
事前に労働契約書の締結が必要です。また入社時に保険証や年金手帳、前職の源泉徴収票などが必要になる場合もありますので、必要な書類はしっかり揃えておきましょう。
【POINT 2】内定を辞退するときの作法
【辞退の意思は早めに伝える】
内定を辞退すると決めたら、なるべく早く伝えることが鉄則です。求人広告の掲載や人材紹介など、企業の採用活動には思いのほかコストがかかります。企業が代替案を取りやすいように、辞退の意思はなるべく早く伝えるようにしましょう。
【辞退の連絡は電話→メールor手紙】
社会人のマナーとして、入社辞退を伝える際はまずは電話で辞退を伝えましょう。その後、メールや手紙などで再度、辞退の意思を伝えることが一般的です。
【辞退理由は「自分の都合」で】
辞退理由を説明する場合、「他の企業でもっとやりたいことが見つかった」「今の会社で状況が改善されることになった」など、あくまで自分側の都合であることを丁寧に説明してください。「待遇が満足できない」「社内の雰囲気が合わない」などの企業のマイナス面をあげることは礼儀を欠きます。
【情に流されない】
企業によっては引き留めてくるかもしれませんが、情に流されて辞退を取り下げることはNGです。そういう場合に限って、入社後「やっぱり辞退しておけばよかった」という事態になりがちです。丁寧かつきっぱりと自体の意思を伝えましょう。
【POINT 3】内定辞退のおわびメールサンプル
平成○○年○○月○○
○○○○株式会社 人事部採用担当○○様
拝啓
貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 内定をいただきました○○と申します。
先日はご多忙のところ、内定のご連絡をいただきありがとうございました。 人事ご担当○○様を始め、 ご関係皆様のご対応にたいへん感謝いたしております。
しかしながら、誠に勝手ではございますが、先にお電話でもお伝えしたとおり、 やむを得ない事情があり、入社を辞退させていただきたいと存じます。 貴社には多大なご迷惑をおかけし、本当に申し訳ございません。
本来なら、直接お伺いしなければならないところですが、 このような形でお詫び申し上げることをお許しいただきたく存じます。
末尾ながら、貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます。
敬具 |
内定辞退の際には、「相手が気持ちよく辞退を受け入れる」ことが最優先です。できるだけ応募先企業に「他社で頑張って」と言ってもらえるように努めましょう。