今さら聞けない! 確認しておきたい「転職面接の流れ」
初めて転職する人にとって、やはり面接が一番の不安要素となるでしょう。実際、苦手意識を感じている人も多く見られます。しかし事前に面接の準備ができていれば、転職に向けた面接対策が立てられるはず。そのために、転職面接がどんな流れで行われるのか、その中身を具体的に把握しておきましょう。
訪問から入室まで
ほとんどの場合、応募先の会社が面接会場となるでしょう。時間厳守は鉄則ですので、あらかじめ交通手段や現地までのルートを確認しておいてください。会場への到着は5分前が目安。早過ぎても迷惑ですので、もし早く着いたら、場所のみ確認して一旦会社の近くで待ちましょう。「もう来たのか」と焦らせてしまうと、悪い印象を与えかねません。受付ではまず自分の名前を名乗り、「面接のお約束をいただいています」として、訪問先となる相手の部署名・氏名を伝えてください。
受付を済ませると、面接室へと案内されます。このとき、以下2つのパターンが想定されますので注意しておきましょう。
1. すでに面接室内に面接官が待機している
まずノックして「どうぞ」などの返答を待ちます。それから「失礼します」と言って入室し、扉を閉めて挨拶しましょう。名前を名乗り、「本日はどうぞよろしくお願いします。」などと挨拶は簡単に。着席を勧められたら、用意された椅子の横へ向い、面接官の指示を待って着席します。
2. 無人の室内で面接官が来るのを待つ
カバンを置き、椅子の後ろに立ったまま待機しましょう。面接官が扉をノックしたら、「はい」と返事をしましょう。お辞儀で迎えたら指示を待ち、それに従って着席します。もし面接官から挨拶があれば、「初めまして、よろしくお願いします」などと必ず応えるようにしてください。
自己紹介
面接が開始されると、まず自己紹介を求められるでしょう。簡単な挨拶を交えつつ、以下のように端的に自己紹介を行ってください。
「初めまして。このたび御社の営業職に応募させていただきました、◯◯と申します。本日は、どうぞよろしくお願いいたします」
面接官から求められない限り、余計なことは言わないように注意しましょう。過去の経歴など詳しく話したくなるかもしれませんが、それは後から質問として投げかけられます。
質疑応答
自己紹介が終わると、質疑応答へと進みます。多くの場合、面接官は手元に履歴書や職務経歴書を持参しています。その内容をもとに、次のような順序で質問されるのが一般的です。
「現在の仕事を含め、これまでの経歴について簡単に説明してください。」
「なぜ、転職を考えたのですか?」
「当社(もしくは当社の◯◯職)を志望した理由を教えてください。」
経歴については提出済みの書類をあらかじめ確認しておき、内容に矛盾・相違が生じないよう注意しましょう。また各質問について、「それはなぜですか?」「○○の経歴について、もっと詳しくお話しいただけますか?」と深掘りされる可能性もあります。落ち着いて答えられるよう、事前に考えをまとめておくと安心です。それ以外に、企業によって以下のような質問が投げかけられる場合もあります。
「これまでで一番苦労したことと、それを乗り越えたエピソードを教えてください。」
「弊社へ入社して、どのようになりたいと考えていますか?」
「弊社の展開する商品・サービスについて、どう思われますか?」 など
一通り質問が終わると、入社時期や待遇などを含む条件確認が行われます。ここは転職する側にとって非常に重要な点ですので、よく聞いておいてください。そのうえで応募者から質問を受け付ける流れとなりますので、不明点や疑問点について質問します。ここでできるだけ「特にありません」とならないよう、事前に聞きたい内容をまとめておきましょう。
面接では姿勢を正し、ハキハキと話すことが大切です。緊張しているのは面接官も分かっています。焦らず、相手からの質問へ適確に答えられるよう準備しておいてください。家族や友人に手伝ってもらい、ここでご紹介した流れに沿って、面接練習を行っておくのもおすすめです。(ライター:ナレッジ・リンクス/三河賢文)