転職直後から会社に打ち解ける4つの作法
いくら社会人経験を積んでいても、転職すれば“初めての会社”へ入社することになります。覚えること、やるべきことは山ほどあるでしょう。しかし、何よりもまず取り組むべきは職場に打ち解けること。新しい会社で自然に働けるようにならなければ、自分のパフォーマンを発揮することも難しいでしょう。転職直後から会社になじみ、打ち解けるためにも、ここでご紹介する4つのポイントに注意しましょう。
- 社内のルールや人間関係などを把握する
- 謙虚な姿勢を保ち続ける
- 背伸びせず等身大の自分を見せる
- 人間関係の構築を優先させる
1. 社内のルールや人間関係などを把握する
入社直後は、まず会社全体を知ることに集中しましょう。社内規則はもちろん、社員が何気なく行っている“暗黙のルール”も大切です。他社員の言動をよく観察し、これから任される自分の役割と照らし合わせながら確認していきます。
また、上司・部下や部署間における人間関係もポイントです。社内における力関係は、必ずしも役職だけで決まるものではありません。実務部分だけでなく、プライベートを含めた“相談役”的ポジションの人がいるかもしれません。会社は人で構成される組織。人間関係をしっかり掴むことは、仕事を円滑に進めるうえで重要なことなのです。
2. 謙虚な姿勢を保ち続ける
どれだけ前職で経験や実績があっても、転職先では新人です。中には転職直後から先輩社員に呼び捨てで話しかけたり、偉そうな態度をとったりする人がいますが、これは避けるべき行為といえるでしょう。もちろん入社直後から、役職を持って入社することもあります。しかし受け入れる側は、あなたに対して懐疑的な目を向けているかもしれません。前職でのノウハウが通用せず、力を発揮するのに時間を要する可能性もあるでしょう。どんな立場での入社であれ、まずは謙虚な姿勢で居続けてください。やがて少しずつ自分の立ち位置が明確になり、自然な関係ができてくるはずです。
3. 背伸びせず等身大の自分を見せる
新しい環境では、つい自分を大きく見せがちです。しかし本来の自分より能力の高い自分をイメージさせてしまうと、期待値が高まり、自分の首を絞める結果になります。「◯◯さん、このくらい簡単だって言ってたよね?」なんて任された仕事が手に負えず失敗……。そんなことになれば、一気に周囲からは冷たい目で見られてしまうでしょう。
そうならないよう、あくまで等身大の自分を見せてください。できないことを「できない」と正直に伝えるのは、かっこ悪いことではありません。できる自分は、これから経験を積んでたどり着けば良いのです。
4. 人間関係の構築を優先させる
仕事を覚えることは大切ですが、何より良好な人間関係を作りましょう。何か頼みごとをしたり、手伝ってもらったりする際に、味方が多いに越したことはありません。逆に周囲から煙たがられるようでは、社内に居づらさを感じてしまいます。人間関係構築のためには、まず社員の顔と名前をしっかり覚えること。たとえ他部署の社員でも、機会があればあいさつしてみましょう。そうすれば、自然と相手も自分のことを覚えてくれるはずです。
新しい職場では不安も多く、仕事や人間関係に悩まされることもあるでしょう。ここでご紹介したポイントを押さえながら、自分にとって働きやすい環境を作ってください。自分を客観視することは難しいもの。「自分ならどう接してほしいか」「どんな人となら仕事したいと思うか」など、相手の目線で考えてみるのも1つの方法です。(ライター:ナレッジ・リンクス/三河賢文)