会社にバレずに転職!社会人が気をつけるべき6つのポイント
転職活動を進める際、現職にバレることをどうしても避けたい人は多いでしょう。しかし転職活動には面接や書類提出、企業とのやり取りが必要であり、どうしても時間や注意を割かねばなりません。
今回は、会社にバレずに転職活動を行うための留意点を6つのポイントに絞り、具体的な対策を紹介します。転職を円滑に進めるためのヒントとして、ぜひ参考にしてください。
1.転職活動は就業時間外に行う
就業規則には通常、従業員の職務専念義務について規定が設けられています。主な内容は「勤務時間中は職務に専念すること」「業務に関係のない私的な活動を行わないこと」「会社の許可なく職務以外の目的で会社の施設や物品を使用しないこと」といったものです。
したがって、転職活動は基本的に就業時間外に行う必要があります。夜間や休日にやり取りを限定したいところです。とはいえ、採用担当者も会社員ですので、面接などは場合によっては有給休暇や半休を活用してスケジュールを調整しましょう。
2. 普段の業務態度を維持する
転職活動に集中するあまり、現職での業務態度が低下すると、転職活動が疑われるリスクが高まります。普段通りの仕事ぶりを維持し、業務パフォーマンスが低下しないよう注意しましょう。
特に、急な休暇取得が増えると不自然に見えるため、事前に計画的な有給休暇の取得を心掛けることが大切です。職場での態度や成果を普段通りに保つことで、転職活動に関する疑念を持たれにくくなります。
3. 連絡手段に注意する
転職活動に関連する連絡は、会社のデバイスやメールを使用しないようにします。電話連絡は私用の携帯電話で行い、社用の電話は一切使用しないよう徹底しましょう。
すべてのやり取りは個人のデバイスやメールアドレスを利用し、会社のネットワークを使わずにアクセスすることも重要です。こうすることで、会社のIT部門に不審なアクセスが検知されるリスクを回避できます。
4. SNSや求人サイトの利用に注意する
転職活動中は、SNSでの情報発信や求人サイトでの情報管理に注意が必要です。転職に関する投稿は避け、プライバシー設定を見直すことが推奨されます。
転職エージェントや求人サイトを利用する際は、個人情報の非公開設定を活用し、現職の関係者に「求職中」などの情報が見られないよう配慮することが重要です。エージェントには、現職に知られたくない旨を明確に伝えておくと良いでしょう。
5. 同僚や上司に転職活動を話さない
転職活動中は、同僚や上司に転職活動について話さないのが賢明です。自分が望む結果に達するまでは、情報の管理を徹底しましょう。信頼できる同僚であっても、情報が広がるリスクがあります。
特に、まだ内定が決まっていない段階で転職の話題を持ち出すと、トラブルに発展する可能性もあるため、最善策は必要最低限の人にのみ情報を共有することです。
6. 業界内での活動に注意
転職活動中に業界内のイベントやセミナーに参加する際は、現職の関係者と遭遇しないよう配慮する必要があります。
オフラインのイベントでは、現職の同僚や上司に会うリスクがあるため、可能であればオンラインイベントに参加するか、匿名での参加を選ぶのが望ましいです。名刺交換の場でも、転職活動中であることを話題にしないことが重要です。
会社にバレるリスクを踏まえて
会社にバレずに転職活動を行う必要がある理由としては、以下のようなリスクが挙げられます。まず、転職活動が知られてしまうと、上司や同僚からの妨害や強引な引き止めに遭う可能性があります。特に、転職意向が社内で広まると、これまで円滑に進んでいた業務に支障をきたすことがあります。
さらに、職務への専念不足と見なされ、上司からの評価が下がるリスクも否定できません。その結果、過重な業務の割り当てや理不尽な叱責を受けるなど、仕事環境が悪化する場合も考えられます。このような状況に陥ることで、転職活動そのものが難しくなる可能性があります。
どうしても現職に在籍しながらの転職活動が難しい場合には、先に退職してから転職活動を行う選択肢もあります。退職後であれば、会社に気兼ねせずに転職活動に集中できますが、その一方で転職先を早急に決めなければならない焦りも生じます。そのため、やはり理想的には、退職前に転職先を決めておくことが望ましいといえます。