意外に知らない? 面接時のヒゲ、アクセサリー、染髪は大丈夫?
転職時の面接では第一印象がとても大切。そのためスーツや靴、髪型、化粧などの身なりには、多くの方が気を使っているところです。しかし、例えばヒゲを生やしていたり、ピアスや指輪などのアクセサリーを身に着けていたり、あるいは茶髪などで髪を染める場合、面接では受け入れられるのでしょうか。
結論から言えば、その対応は企業や業界によって大きく異なります。自身の志望する業界・企業ではどうなのか、あらかじめ把握しておくようにしましょう。
ヒゲに関する対応の違い
ヒゲに対しては、「不潔」「だらしない」といった印象を抱く人が少なくありません。特に、若者に好まれるようなアゴヒゲ、ほほのヒゲなどは、人によっては無精ヒゲだと受け止められることもあります。例えば食品を取り扱う業界や接客などで多くの人と対面する職種の場合には、ヒゲがNGとされることが多いでしょう。また、中高年以上の人からすると、自分より年下の男性がヒゲをはやしていると「遊んでいる」「偉そうだ」と感じるようです。そのため金融機関など信頼関係が特に重視される業界でも、ヒゲは敬遠されがちです。
一方、クリエイティブ系の職種では、1つの個性として受け入れられるケースが少なくありません。例えばウェブ関係の業界やゲーム業界、理美容業界では年齢を問わずヒゲをはやしている男性もよく見られます。また、外資系の企業でも、特に問題にならないことが多いようです。
アクセサリーに関する対応の違い
結婚指輪に関しては、業界・企業を問わず問題ないとされるケースが多いでしょう。また、あまりに華美なアクセサリーでない限り、許容する企業も少なくありません。アパレル関係や理美容業界などであれば、むしろファッションセンスを印象づけるポイントになることもあります。
ただし、制服着用が義務付けられていたり、仕事の現場でアクセサリーの着用が禁止されていたりする場合にはNGとなる場合が多いようです。例えば食品会社の加工工場や精密機器の製造現場など、アクセサリーの金具が外れて異物混入の恐れがあるため、着用を禁じていることが多くあります。また、面接官の年齢層によっても、「アクセサリーは面接の場に相応しくない」と感じられてしまうことがあるでしょう。
染髪に関する対応の違い
ブリーチのようなあまりに明るい髪色は、業界・企業を問わず良い印象を持たれません。しかし内勤系の職種であり、かつ常識的な範囲の染髪であればOKとされることが多いようです。髪色より、むしろ髪型について「仕事の邪魔にならないか」「ちゃんと整えられているか」とチェックされることが多いでしょう。
しかし、例えば営業職で企業幹部と会う機会が多かったり、受付で多くの来客者に対応したりするような仕事では、暗めの色であっても染髪はNGとなることもあります。髪色に対する印象は人それぞれ異なりますので、多くの人に会うということは、それだけ悪い印象を持たれる可能性も高まるということです。
ヒゲは、時間が経てば再び生えてきます。アクセサリーは自分で着脱できますし、髪の毛も染め直すことができるでしょう。面接の段階では良い印象を持たれなくても、入社後ならば問題ないとする企業も見られます。可能であればヒゲなし、染髪なしの状態で面接に臨み、入社後に状況を見て判断するのがいいでしょう。(ライター:ナレッジ・リンクス/三河賢文)