業界・職種を問わず転職に役立つ資格5選
持っていることで専門知識の証明となり、転職における人材価値を高めることもできるのが各種の資格です。中には特定の業界・職種に限らず、幅広く役立つものも少なくありません。資格取得には勉強に向けた時間が必要ですが、キャリア構築の視点ではそうした時間投資も有効でしょう。ここでは具体的に、業界や職種を問わず、幅広く転職に役立つ資格を5つご紹介します。
1. 普通自動車運転免許
学生時代に取得する方も多い普通自動車運転免許。都心部など鉄道路線が発達している地域に住んでいる人には「自分にはいらない」と思われる方もいるはず。
しかし、外回りの営業職への転職をする場合に必須とされることも多いですし、将来、車がないと不便な場所へ転勤となる可能性があります。あるいは働いていく中でキャリアを見直し、車の運転が求められる職種に転職するかもしれません。普通自動車運転免許は、仕事のみならずプライベートでも役立つものなので、持っておいて損にはならない資格の代表といえるでしょう。
2. マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)
マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)は、Microsoft社のオフィスソフト「Word」「Excel」「PowerPoint」等の活用スキルを証明する資格です。今や職種を問わず、ほとんどの仕事でパソコンが使われています。そのため社員にも一般スキルとしてこれらソフトの使用が求められることがあり、資格として“使える”と証明できることは採用する側に安心感を与えるでしょう。特にExcelやPowerPointを使いこなせる人は、経理や総務など事務系職で大いに重宝されます。
3. 中小企業診断士資格
中小企業診断士とは、中小企業の成長戦略・経営戦略の調査・策定やその実行のためのアドバイスなどをおこなう専門家。そして中小企業診断士を名乗るために必要なのが、この資格です。経営コンサルタントが多く取得する国家資格ですが、企業経営について広く役立つ知識が習得できます。コンサルタントに限らず、例えば管理職などを目指すのであれば、転職時にもプラスとなるでしょう。経営のみならず財務・法務など多岐にわたる分野を学ぶ必要があるため、将来的なキャリア転換時にも役立つはずです。
4. 日商簿記検定
簿記は経理業務などでよく必要とされますが、企業における“お金の流れ”を把握するのに役立ちます。営業・事務職など会社の数字に関わる仕事のほか、管理職として部署あるいは経営全般の状況を知るうえでも活かされる知識となるでしょう。
5. TOEIC
多くの企業でグローバル化が進み、英語力を必要とされる機会が増えました。たとえ日本国内に勤務していても、海外企業と取引があったり、あるいは海外支社とやり取りを行ったりという可能性もあるでしょう。情報収集の面でも、世界中から情報を集め理解できることは強みとなるはずです。ただし、履歴書に書いて評価されるのは、一般的にTOEIC 600点以上とされていますので注意しましょう。
いずれの資格も、取得するには勉強するヤル気と時間が必要です。将来のことを考えるのであれば、早い段階から取得に向けて動き出すと良いでしょう。いざ転職しようと決めた段階では、十分に時間が取れないこともありえます。自分の将来にとって役立つ資格を見極め、行動してください。(ライター:ナレッジ・リンクス/三河 賢文)