転職したい企業が見つからないときの原因&対策
「よりよい待遇の会社で働きたい」「やってみたい仕事が見つかった」……その実現のためにキャリアチェンジを決意するのが一般的な転職までの流れ。しかし、いざ転職活動を進めてみても、転職先となる企業が見つからずに思い悩んでしまう人も少なくありません。「転職はしたいけど、転職した企業が見つからない」という方に向けて、その原因と対処法をご紹介しましょう。
上手く情報収集できていない
「転職先が見つからない」「いい会社がない」……。本当にそうでしょうか? もしかしたら、それは「見つからない」のではなく「見つけられない」だけかもしれません。つまり、企業の求人情報が上手く見つけられていないため、「良い企業がない」と思い込んでしまっている状態です。例えば1つの転職サイトしか使っていなかったり、転職エージェントに任せっきりにしていたり……。それでは、希望にマッチする企業と出会える可能性は自然と低くなってしまうでしょう。
<対処策>
情報収集の方法を見直しましょう。「複数の転職サイトに登録する」「合同の転職相談会に参加する」などの方法が考えられます。女性向け転職サイトやエンジニア向け転職サイトといった特化型のサイトも使ってみましょう。あるいは、自分が目指す仕事とコネクションのある知人に相談してみるというのも1つの方法です。地域によっては、ウェブよりも紙媒体の方が多くの情報量を網羅している可能性もあるので、求人情報誌などを参考にするのもいいでしょう。
あれこれ高望みしている
転職先に求める条件は、人によって異なるのが当然です。しかし、あれこれ何でも条件に掲げてしまって“高望み”になっていないでしょうか。条件が厳しくなればなるほど、マッチする企業数は減っていきます。これが度を過ぎれば、いつまでたっても転職できなくなるでしょう。
<対処策>
希望する転職条件を1つずつ書き出し、その優先順位を付けましょう。「必ず実現させたいもの」「できれば実現させたいもの」「実現できればうれしいもの」といった具合です。こうして優先順位をつければ、何を最優先にして企業を探せばいいかわかるでしょう。例えば、「まさに望んでいる仕事に就けるが、勤務地が希望より少し遠い」という求人があったとして、何よりも仕事内容を優先するのであれば、勤務地については多少我慢できるかもしれません。優先順位をつけることで、自分の希望と実際の転職市場とのギャップを埋めることができるのです。
視野を狭め過ぎている
「この仕事は○○業界にしかない」「この仕事は○○職でしかできない」などの思い込みから、視野が狭くなっている場合があります。例えばITエンジニアの仕事は、なにもIT企業でしか募集されていないわけではありません。しかし未経験などの場合、「エンジニアといえばIT業界だ」という思い込みが生まれてしまい、最初からその業界しか視野に入れない方も少なくありません。
<対処策>
仕事・企業・業界について、より深く研究しましょう。会社四季報などで企業研究しつつ、キャリアに関する記事や雑誌も意識して読込むようにしてください。また、その業界や職種で働く人から話を聞くのもオススメです。思い込みを捨て、まずは“すべての業界・企業に可能性がある”という状態から、少しずつターゲットを絞っていきましょう。
あらゆる希望条件を満たしてくれる企業というものは、現実的に見つけることが難しいかもしれません。面接で話を聞いてみたら、表から見えない部分が分かり魅力が増したというケースも少なくありません。少しでも気になる企業があれば、まず話を聞いてみるといいでしょう。やりたいことがあるからこそ、キャリアを切り開けるようあきらめず進んでください。(ライター:ナレッジ・リンクス/三河賢文)