人間関係がいい会社を見分けるヒント
転職活動で企業を選ぶ際、その職場の人間関係が気になる方は多いはず。実際、この人間関係が原因で転職を考えるというケースはたくさん見られます。仕事仲間同士でギスギスしていたり、お局様がいたり、陰口・悪口が当たり前だったり……。これではいくら仕事そのものが充実していても、働きづらさを感じてしまうでしょう。職場の人間関係を外から判断するのは難しいものですが、それを見抜くヒントはあります。企業の人間関係の見極め方を考えてみましょう。
会社に強いビジョンがあるかどうか
会社という組織は、大勢の人が集まって成り立っています。各個人がやる気を持ち、同じ方向性で仕事に取り組むには、その軸となるビジョンが不可欠です。ほとんどの会社には、明文化されたビジョンや理念があることでしょう。こうしたビジョンが社員1人1人にしっかり浸透している会社は、共通の目標に向かって一丸となって取り組むことができるので、足の引っ張り合いや陰口・悪口が少ない傾向があります。
ビジョンの浸透ぐあいを知るためには、現場に近いポジションの人から、「どのようなビジョンを持っているのか」を聞くことが大切です。できれば複数名から聞くといいでしょう。相手の言動から、どれだけの熱量を感じられるか、どれだけ確固たる意志を持って日々の業務に取り組んでいるか。そこに感銘できるほど強い思いを感じられるかどうかが、とても重要なヒントとなるはずです。
面接官の言動や態度を観察する
社長・役員を除けば、面接官も採用選考を経て入社した社員の1人。「どのような人が働く職場なのか」を判断するうえでは、大きなヒントとなるでしょう。質疑応答というコミュニケーションの中で、その人となりを観察してみてください。例えば横柄さを感じたり、余裕のなさを感じたり、あるいは平気で時間に遅れてきたりといったことがあれば、どこか社内に問題があるかもしれません。
特に入社後の上司となるような人が相手なら、よりしっかりチェックしておくべきでしょう。配属部署はその人の指揮下で動いており、あなたも一緒に働くことになるからです。話していて不愉快に思う言動がある、この人の元で働けないと感じるような場合は、あなたがその会社の人間関係に適していない可能性があります。
社内の様子を見せてもらう
可能であれば面接後などに、社内を見学させてもらいましょう。入り口からオフィスを眺めるだけでも、社内の雰囲気を感じられるはずです。ここで大切なのが、事前に企業側から用意された見学ではなく、抜き打ちで「見せてください」と頼むこと。そうすれば、ありのままの状況を確かめられるはずです。和気あいあいとしているのか、黙々と仕事に集中しているのか、せわしなくバタバタと働いているのか……。目で見て、肌で感じられる生の情報は、とても貴重なものとなるはずです。
どんな職場環境がマッチするかは、人によって異なります。自分の働きたいと思える雰囲気をイメージし、選考を通じてしっかり見極めてください。(ライター:ナレッジ・リンクス/三河賢文)