転職を繰り返してしまう人の4つの特徴
せっかく決意して転職したにも関わらず、短期間でまた退職し、別の会社へ……と転職を繰り返してしまう。そんな人が、実は少なくありません。転職する前には「今度こそ腰を落ち着けて働く」と思っているのに、結局また辞めてしまう。なぜ、こうしたことが起きてしまうのでしょうか。ここではそんな“ジョブホッパー”な人について共通する特徴と、短期間で転職にいたってしまう背景について取り上げます。
1. 転職動機の本質が見えていない
そもそも、なぜ転職したいと考えているのか。その問題の本質が自分自信で理解できていなければ、必ずしも転職がその解決手段とはなりません。転職後、再び同じことに不満や疑問を感じることは当然でしょう。例えば、営業という仕事自体が自分に合わず、そのために伸び悩みややり甲斐の無さを感じている。それにも関わらず「いま扱っているサービスに愛着が持てないからだ」「先輩・上司に恵まれていないからだ」などと考え、再び営業職に転職してしまう……。これでは、転職したところで何も変わらないのは明確でしょう。
本来であれば、営業職以外の仕事も含めて未経験へのチャレンジもするべきなのに、そこまで転職する動機を掘り下げられていないわけです。これはまさに自己分析が不足した状態と言えます。
2. 自らに原因・責任があることを認められない
転職理由は人によってさまざまです。その発端が、現在の職場に対する不満というケースは多いでしょう。しかしどのような理由であれ、何もかも会社を含む周囲にばかり責任転嫁していては、何も変わらないでしょう。転職したとしても、結局は周囲への不満を募らせるばかりです。
人間関係が悪いのであれば、自分の言動に何か周りを不快にさせるようなものがなかったか。あるいは性格の異なる人同士のコミュニケーションのため、妥協できる点があるかもしれません。仕事内容ならば、ただ「この仕事がやりたい」と願うだけでなく、そのために努力できていたのかどうか。現在のポジションで、まだその仕事を任せられるだけの成果が出せていないことも考えられるでしょう。もちろん周囲に問題があることはあります。しかし自分自信を見つめ直すことが出来なければ、いつまでも「ないものねだり」の状態におちいり、新たな会社でも同じ原因で退職してしまうことが考えられます。
3. 不満ばかりで自分で解決しようと行動しない
職場環境などに不満を抱え、逃げるようにして転職していく人は少なくありません。しかし転職理由の多くは、実のところ自分次第で解決できるケースが多いのです。例えば社内の他部署へ異動を願い出たり、苦手な人とのコミュニケーションを見直してみたり。大きさに違いこそあれども、何もかも満足という職場はなかなか見つからないでしょう。何か不満が出た際に、それを解決しようと自ら動くことが出来るかどうか。何もアクションを起こさず「もういいや」と考えていたのでは、すぐに何らか理由を見つけては転職を繰り返してしまいます。
4. 情報不足のまま転職先を選んでいる
早期転職の理由として多いのが、入社後のイメージギャップです。「この企業がいい」と決めたはずなのに、いざ入社してみると「こんなはずではなかった」「思ったような仕事ではなかった」などと感じてしまうわけです。これは、転職先となる企業について情報が足りない状態だと言えるでしょう。給与・待遇やポジションに魅せられて、社内の雰囲気や人間関係などを確認せず入社してしまう。すると転職前とは異なる新しい不満・問題が浮かび上がり、転職へと繋がってしまいます。「職場や働く環境に求めるものは何か?」をきちんと把握したうえで企業選びをおこなう必要があるのです。
いくらキャリアアップのためとは言え、難度も転職を繰り返すことは企業側から良いイメージを持たれません。まして短期間での転職では、得られるものも少ないでしょう。転職を決める前に、一度自分を見つめ直してみてはいかがでしょうか。(ライター:ナレッジ・リンクス/三河賢文)