経歴にブランクがある人の転職時の注意点
思うように転職が進められなかったり、長期で病気療養があったりと、さまざまな理由から意図せず転職期間にブランク(空白期間)ができてしまうこともあります。そうなると「転職が不利になるのでは」など不安を抱いてしまうでしょう。ここでは、そんなブランクに関する転職活動時の注意点を解説します。
やはりブランクは短い方が良い
まず前提として、ブランクは「ないに越したことはない」ものであることを認識しておきましょう。ブランクがあれば企業側はその理由を知りたいと思うもの。面接の場でしっかりと答えられなければ、疑問に思われたまま不採用という結果になりかねません。これは、ブランクが長くなればなるほど言えること。さらに“仕事していない期間”が長くなれば、どうしても仕事でパフォーマンスを発揮するまでに時間がかかるのではといった懸念も生まれます。
もちろん転職活動は何が原因で長引くか分かりません。しかし現職を離れず活動すれば、その間は就業中ですからブランクにはならないはず。病気・怪我などはやむを得ない状況ですが、事情を伝えれば企業側にも理解してもらえるでしょう。それ以外は、できるだけブランクを長引かせないようにすることが大切です。
ブランクをポジティブの説明するためのコツ
どうしてもブランクで就業していない期間ができしまったら、それをできるだけポジティブに捉えてもらえるよう理由を伝えましょう。具体的な例をいくつかご紹介しますので、自身の状況と照らしあわせながら参考にしてください。
「まとまった時間を確保できる機会は少ないため、転職前にレベルアップのため勉強していた」
「御社のように理想とする企業がなかなか見つからず、転職活動が長引いてしまった」
「自身の視野を広げるため海外渡航などいろんな取り組みを行っていた」 など
また、病気や家族の介護などでブランク期間ができている場合は、“現状はどうなのか?”もあわせて説明するとよいでしょう。
「親の介護のため、3か月休養していたが、現在は親戚の助けもあり、仕事と並行できるレベルにまで落ち着いた」
「転職後に2ヶ月病気休養していたが、現在は回復し、御社で働くことも問題ない」
あくまでブランクが転職においてプラスに転じるものであるということを、しっかりアピールしましょう。そうすれば、むしろどのような成長・変化に繋がったのか興味を持たれるはずです。もちろん、具体的な資格取得などがあれば、説得力は増してきます。あるいはブランクを払拭するような過去の実績をアピールするのも1つの方法。ブランクがあるからと悲観的にならず、転職活動に取り組んで下さい。
(ライター:ナレッジ・リンクス/三河 賢文)