転職面接の第一印象をよくするポイント
人間の心理では、「初めて会ったときの第一印象が、その相手への評価を大きく左右する」と言われます。これは転職活動でも同じです。面接などで最初に悪い印象を持たれてしまうと、その後もなかなかイメージを払拭できません。逆に言えば、第一印象を良くすることで、転職活動の成功を引き出せる可能性があるということ。どのような点に気をつければ第一印象をよくすることができるのか、ポイントをご紹介しましょう。
身だしなみを整える
初めて対面した場合、最初に入ってくる相手の情報は“見た目”です。そのため第一印象を良くするためには、まず身だしなみを整えましょう。スーツや靴、かばんなど身に付けるものはもちろん、髪型、肌、ヒゲなども重要です。ポイントとなるのは「清潔感」です。シワの目立つスーツや汚れのある靴、寝癖のついたボサボサ頭、男性なら無精ヒゲなどのないよう、客観的に見てみることが大切となります。なお、自宅を出るときに整えても、移動で乱れが生じることが少なくありません。できれば企業を訪れる直前にもチェックしておいてください。
自然で明るい表情
パリッとしたスーツを身につけていても、どんよりくもった表情で面接に挑んでは台無しです。自然な笑顔の明るい表情を心がけましょう。暗いイメージを持たれると、「社内が暗い雰囲気になりそう」「とっつきにくそう」など感じられてしまいます。
とはいえ、何もない状態からいきなり明るい表情を作るのは思いのほか難しいもの。普段から笑顔で会釈するクセをつけたり、口を大きく開けて笑う練習をしておいたりすると、顔の表情筋が柔軟になり、自然な笑顔を見せることができるようになります。また、面接前に両方のほほをマッサージでほぐしておくのもいいでしょう。そのほか、例えばネクタイやジャケットの色を明るめにするなど、服装の工夫でも表情は変わって見えるはず。「どうしても表情が暗く見られてしまう」という方は、そうした服装から印象を変えてみるのも良いかもしれません。
聞こえやすい声でハキハキと
仕事においてコミュニケーションは欠かせないもの。特に会話は重要です。面接ではコミュニケーション能力も見られており、そのため、ハキハキと聞こえやすい声で受け答えするようにしてください。声が小さいために何度も「もう一度」と聞き直されるようでは、その度に印象が悪くなってしまうでしょう。聞こえやすい声で話すコツは、「口をしっかりと開いて話すこと」「一語一語をくっきりと発音すること」の2つ。日ごろから鏡の前で「あ・い・う・え……」とはっきり発音する練習をしておくと、本番でもハキハキと話すことができます。
面接では、回を重ねるごとに担当者が変わるでしょう。しかし面接時の印象などは共有されています。たとえ会ったことのない相手でも、他者からの情報で「こういう人なのかな」とイメージを持たれてしまうことも。そうなれば、いざ面接となった際に印象を変えることはなかなか困難です。特に一次面接など企業とのファーストコンタクトでは、ここでご紹介したポイントに注意するようにしてください。(ライター:ナレッジ・リンクス/三河賢文)