病気・怪我で退職したことを転職面接でうまく伝えるコツ
退職理由は人によってさまざま。中には過重労働によって心身に不調が出たり、あるいは病気・事故などで退職を余儀なくされたりというケースもあるでしょう。これは、決して珍しいことではありません。しかし採用する側から見ると、「また体調を崩すのでは?」「本当に完治しているのか?」などネガティブな印象を受けてしまうのも事実。そのため、転職面接で退職理由を上手く伝えられず、苦労する方がたくさんいます。
ここでは病気・怪我を理由に退職された方に向けて、その退職理由を上手く面接で伝えるためのコツをご紹介しましょう。悲観的にならず、ぜひ参考にして転職成功を目指してください。
すでに回復している場合
まず、回復を終えて病気・怪我が治っているのであれば、堂々とそのことを伝えましょう。「○○の怪我(あるいは病気)でやむを得ず退職のはこびとなりましたが、現在は関知しており、医者からも働いて問題ないとの診断を受けています」などと答えるのがいいでしょう。このとき変に回りくどく説明したり、自信なさげに話したりしないよう心がけてください。いくら実際には回復していても、相手の不安をあおってしまう結果になりかねません。また、具体的な病気の症状などについては、相手から聞かれない限り詳細まで伝える必要はないでしょう。
「治っているから、わざわざ病気だったことを伝えなくてもいいのでは……」と考え、退職理由でうそをついたり隠したりするのもNGです。バレたときや、ごまかしている表情などで、面接担当者から「何か後ろめたいことがあるのでは?」と勘繰られてしまいます。
回復途中だが業務に支障のない状況の場合
たとえ回復し終えていなくても、業務可能な状況であれば転職しようという気持ちがわくでしょう。この場合、「すでに完治した」とごまかしてはいけません。具体的にどのような状態なのか、転職先で想定される業務と照らし合わせながら説明しましょう。また、事前に主治医へ業務内容を伝えておき、「それなら問題ない」とお墨つきを受けておくことが大切です。
この際に大切なのは、相手の不安を払拭すること。現状だけでなく、将来的な悪化リスクや再発などについても解消しておけると良いでしょう。平日に通院が必要な場合には、想定される期間や通院日時なども事前に伝えておくことで、あとあと余計な誤解・トラブルを招かずにすみます。逆に、働くことによって怪我や病気の悪化・再発が懸念される段階では、転職を一時ストップすることも検討してください。
なお病気・怪我に関わらず、退職理由を自分から進んで伝える必要はありません。あくまで、面接官から質問された際に話しましょう。その際には、決して自分自身がネガティブにならないこと。「もう大丈夫なのだ」と自信を持って、堂々と受け答えしてください。(ライター:ナレッジ・リンクス/三河賢文)