会社選びに失敗したときにやるべき対応策
転職は、誰もが成功させたいと願うもの。そのため自己分析や企業研究、そして面接対策など、できうる限りの対策をおこなって臨むはずです。しかし会社というものは、やはり実際に働いてみなければ分からないことがたくさんあります。どれだけ念入りに企業研究を行っていても、「こんなはずじゃなかった」と会社選びに失敗してします可能性があるでしょう。ではそんな状況に陥った場合、どう対処すれば良いのでしょうか。会社選びに失敗した際に取るべき対応を考えてみましょう。
何に失敗と感じているのかを整理する
「転職しなければよかった」と感じているだけでは、漠然とし過ぎていて原因もつかめません。失敗と言っても、例えば労働環境や給与条件、あるいは人間関係などさまざまですから、まずは何に対して「失敗した」と感じているのかを整理しましょう。
よく整理してみれば、実はそこまで大きな問題ではないかもしれません。誰しも新しい環境に身を置けば不安になるもの。そしてイメージとのギャップは、どうしても生まれやすいものです。もしかしたら入社前の期待が高過ぎて、冷静になれば小さな事柄を大問題のように感じているだけかもしれません。一方、明らかに事前に受けていた説明と実態が異なる、給与・待遇が雇用契約と異なるという状況であれば、解決・改善に向けた動きが必要になるでしょう。問題を明らかにすることで、取るべき道筋も見えてきます。
社内で改善できる方法を探してみる
「もうダメだ」→「もう一度転職」と安易に決断する前に、まず社内で改善できる方法がないか考えましょう。せっかく転職したのですから、改善できるならある程度の期間はそこで働くことが望ましいはずです。もし面接で聞いていた内容と違っている部分があれば、人事などに掛け合ってみる。人間関係ならば上司に相談することで、異なるプロジェクトに回すなど対応してもらえるかもしれません。
転職したばかりという立場では、やはり「意見しづらい」という気持ちがあることでしょう。しかし言葉にしなければ分からないことですので、きちんと伝えることが大切です。
改めて転職活動に取り組む
失敗の要因が取り除けないのであれば、やはり改めて転職活動するという方法になるでしょう。最初から不満いっぱいで働いていては、高いパフォーマンスで仕事に取り組むことなどできません。場合によっては、その会社に居続けることがキャリア形成上のデメリットになる可能性もあります。
ただし入社後すぐに転職するのであれば、会社からの印象は良くありませんので、円満退社は望めない可能性が高いでしょう。また短期間での転職は、採用選考でも良い印象を持たれません。こうしたデメリットを勘案して、次の転職こそ失敗がないように、入念な準備・検討を重ねていくことが重要です。
もちろん再転職したからといって、次の会社で失敗しない保証はありません。再転職に伴うリスクをよく理解した上で決断し、同じ失敗を繰り返さないよう、「どうすれば失敗しないのか」を考えて行動してください。(ライター:ナレッジ・リンクス/三河賢文)