人間関係で転職する前にやるべき3つのこと
退職理由のうち、特に多いものとして挙げられるのが「人間関係の悪化・トラブル」です。どれだけ待遇や環境に恵まれたホワイト起業でも、人間関係に悩まされる可能性はゼロではありません。しかし人間関係が悪化するたびに転職していたのでは、ジョブホッパーになってしまうこともあるでしょう。
逆に考えると、人間関係を改善することができれば、早期退職や余計な転職といったキャリアにマイナスになるような事態は避けられるはず。ここでは人間関係を理由に転職してしまう、その前にできること・やっておきたい対策等をご紹介します。
「転職しても同じことは起きうる」と認識しよう
いくら面接でたくさんの社員・役員に会っていても、全員と会話するような機会はほとんどないはず。あくまで、面接官などから受けた印象で入社を決めることとなります。そのため、「この会社なら問題ない」と思って転職しても、実際には相性の悪い人と働くことになった……というケースもあるでしょう。新入社員として自分とは合わない人が入社する可能性もありえますし、異動によって苦手なタイプの人と働く可能性もあります。
そのため、まずは「転職すれば人間関係の悩みが解消される」という安易な発想を捨て、「組織で働く以上、人間関係トラブルの可能性はありえる」と認識を改めましょう。再び同じ悩みを抱える可能性は、常に考えておかなくてはいけないのです。
よき相談相手・理解者を見つける
不満を自分の中だけで抱え込むと、どんどん苦しくなってしまいます。特に人間関係は他人との関わりで生まれるものですから、ひとりで悩んでいても、解決が見込めない場合は少なくないでしょう。そんなとき、自分の気持ちを理解し、相談にのってくれる人がいると心強いものです。
ただ不満を聞いてくれるだけでも、気持ちはずいぶん楽になります。他で人間関係の悩みがあっても、相談相手・理解者との会話が支えとなるはず。相手が経験豊富な先輩であれば、過去に同じようなトラブルを乗り越えた経験があるかもしれません。そうなれば、会話の中から自然と解決の手段が見えてくるでしょう。
自分に原因がないか客観的に確認する
何か不満があると、ついその原因を他者や周囲の環境などに求めがち。しかしよく考えてみると、自分にもなんらかの原因があるということは多いものです。例えば「周囲から厳しく当たられる」という場合、日々の取り組む姿勢や、相手に対する接し方が不快感を与えてしまい、その反発として周囲から厳しい目が向けられることがあるでしょう。
自分の言動には意外と気づかないものです。何気ない行動・発言が他者との関係を知らぬ間に悪化させ、本人はそれを自覚できていないケースはたくさんあります。そのため、まず何か自分の言動に問題がなかったか、客観的に考えてみましょう。もし思い当たることがあれば、素直に謝る・行動を改めるだけでも解決に繋がることもありえます。
もちろん、悩みやストレスを抱えたままの状態は望ましくないもの。転職はその悩みから開放される1つの手段です。しかし、会社という組織に属している限り、人との関わりは切り離せません。現在の環境を解決し、転職しないという選択が良いということもあります。自分にとって、最良の選択ができるよう検討してみてください。(ライター:ナレッジ・リンクス/三河賢文)