転職活動をスムーズに進めるためのスケジュール計画
転職活動を始めたからといって、すぐに転職先を見つけられるとは限りません。たとえ1社目で採用が決まったとしても、早くて数週間、不採用が続けば数ヶ月は時間がかかるものです。無計画に転職活動を続けていると、いつのまにかズルズルと時間ばかりが過ぎてしまうこともあります。そこで転職活動を始めるなら、まずスケジュール計画を立てましょ
転職活動にはどのくらいの期間が必要?
そもそも転職活動とは、どのくらいの期間で終えられるものなのでしょうか。結論から言えば、これは何社の選考を受けることになるかによって異なります。中途採用の選考は、「書類選考+面接2〜3回」といった流れが中心です。それぞれ選考結果の通知まで3日程度を見込んだ場合、スムーズに面接日程を調整できたとしても、応募から内定までは2~3週間以上を要するでしょう。さらに、エントリー前の情報収集や準備の時間も必要です。
もちろん、最初の応募先から採用を得られるとは限りません。2社、3社と続けば、それだけ転職活動の期間は延びていきます。そのため、多くの転職希望社は、複数社の選考を並行して進めており、平均して3ヶ月~6ヶ月ほどの時間がかかります。
これだけ長ければ、転職活動中は面接日程の調整など、仕事・プライベートにも少なからず影響が及ぶでしょう。また、活動が長引くほど、精神的な負担も増えていきます。そのため、どれだけ自分に自信があっても、「転職活動は時間がかかるもの」という認識で臨んでください。
具体的な行動予定例
次に転職活動のモデルケースとして、3ヶ月間を一区切りとした行動予定例をご紹介します。参考にしながら、ご自身の活動スケジュールの計画に役立ててください。
◎1ヶ月目:準備期間
まずは過去の経験・強みなどを、キャリアの棚卸しによって明確化しましょう。そして、自分がこれからどのような業界・職種で、どんな働き方を目指したいのかを考えてください。転職の方向性が定まれば、情報収集へと進めます。求人情報はもちろん、業界・職種に関するもの、または転職活動のノウハウなども調べていきましょう。現職の仕事と並行しつつスムーズに活動できるよう、具体的なスケジュール計画を立てておくことも大切。また、人材エージェントを利用する場合には、早い段階で登録しておくと安心です。
◎2ヶ月目:選考期間
いよいよ企業への応募が始まり、続々と選考が進んでいきます。面接は応募先とのスケジュール調整が必要ですので、時間を上手く確保することが大切です。たとえ書類選考・面接選考で不採用となっても、落ち込まず前向きに。「なぜ不採用だったのか」をよく考え、次へ活かしながら転職活動を進めてください。人材エージェント等から書類作成のアドバイスを受けたり、面接練習を行ったりすることで、選考の通過確度が高まっていきます。
◎3ヶ月目:内定獲得
3ヶ月目になると、順調に選考を進めている場合には内定が見え始めます。最後まで気を抜かず、内定獲得を目指しましょう。内定を獲得して入社意思が決まったら、今度は現在の職場へ退職の旨を知らせます。十分な引き継ぎ期間を設けながら退職日を明確にして、円満退社できるようにしてください。税金や保険手続きなどの事務処理もありますので、早めに調べて準備しておくと良いでしょう。
転職活動の結果は、進めてみないと分かりません。いくら綿密にスケジュール計画を立てていても、イレギュラーな事態が起こる可能性は高いでしょう。焦らず柔軟に、臨機応変な対応で進めていくことが大切です。「早く内定を」と焦るあまりに妥協するのではなく、満足のいく転職先が見つけられるよう取り組んでください。(ライター:ナレッジ・リンクス/三河賢文)