転職で不採用が続いたときの見直すべき4ポイント
転職活動が難航すると、どうしてもネガティブな感情が湧いてくるものです。例えば「なかなか面接選考まで進めない」「何度面接までいっても採用に至らない」「面接で上手く受け答えできない」等の悩みを抱えつつ、しかし解決の糸口が見つからない……。
もしかしたら、実は根本的な部分でミスを犯しているかもしれません。「不採用が続いている」という方は、一度立ち止まって、自分の転職活動について以下を見直してみましょう。
1. 希望条件について見直す
仕事内容や年収・待遇、あるいは勤務地など、転職活動に当たっては当然ながら企業に対して求める条件があります。もちろん条件に沿った企業を探すことは大切ですし、面接等の選考では「希望条件に合うか」を見極めることも必要でしょう。
しかし、企業に完璧を求めてはいけません。経営者の方針、またそこで働く人々によって成り立つ企業では、何もかも条件に100%希望を達成することなどほとんどないでしょう。そのため、希望条件はひと通り箇条書きにしたうえで、そこに優先順位を付けます。なにがなんでも必須なのか、それとも、他条件が良ければ我慢できるものなのか。その優先順位に沿い、改めて企業を見極めてください。
2. 自己PRや志望動機を見直す
書類あるいは面接選考では、自己PRや志望動機を求められます。この内容が企業の求める人材像にマッチしていなければ、当然ながら採用には至りません。よく起こりがちなのが、どの企業に対しても同じ自己PR・志望動機を並べていたり、独りよがりな内容になっていたりするもの。同じ業界の会社でも、企業が変われば働き方も変わります。当然、志望動機も変わってくるはずです。
相手企業がどのような人材を求め、その就業環境はどうなのか。採用担当者の目線から考え、自己PR・志望動機を組み立てることが大切です。
3. 転職理由を見直す
そもそも「転職したい」という意思が、どれほどのものなのか考えましょう。そのためには、「なぜ転職したいのか」という理由が明確である必要があります。もしかしたら突発的な感情で動いてしまい、本当は転職するタイミングではないという場合も考えられるでしょう。
転職することで何を変えたいのか。また、それは本当に現職では変えられないものなのかなどを見直す必要があるのです。転職意思が弱いと感じられれば、採用担当者も「この人は、なぜ転職活動しているのだろうか」と疑問を抱きます。
4. 周辺環境を見直す
転職活動が難航しており、なぜなのか分からない。こうした状態では、1人で悩んでいても答えは見つかりません。そのため、何かあったときに相談できる相手、あるいは面接練習など客観的に自分を見てくれる相手がいると、非常に心強いはずです。周囲からの支えがあるだけで、転職活動がスムーズに進むことは少なくありません。友人や知人、家族はもちろん、転職エージェントの活用も1つの方法と言えるでしょう。
転職活動は、必ずしも誰もがスムーズに進められるものではありません。特に自分に自信を持っている方の場合、少し上手くいかなかっただけで、大きな壁にぶち当たったかのように悩んでしまいがちです。「転職活動は簡単ではない」そうあらかじめ認識しておくだけでも、随分と気持ちが軽くなるのではないでしょうか。ただ闇雲に活動を進めるのではなく、ときに自分の活動内容や考え、気持ちを見直してみることも大切です。(ライター:ナレッジ・リンクス/三河賢文)