契約社員から正社員登用を目指す際のポイント
転職サイトを閲覧していると、しばしば目にするのが「契約社員採用(正社員登用あり)」という求人。業務内容や諸条件等が希望にマッチしていても、契約社員からの正社員を目指すとなると、どうしても尻込みしてしまいがちです。そもそも「正社員登用あり」という求人は、本当に正社員になることができるのか。また、契約社員から正社員登用を目指す場合、あらかじめ気をつけるべき点は何なのか……。詳しくご紹介しまします。
本当に正社員登用はありえるのか?
契約社員採用の求人へ応募する際、もっとも不安に思うのが「本当に正社員になれる可能性はあるのか」と「どうすれば正社員になれるのか」という点でしょう。
実際のところ、正社員登用ありの契約社員で採用されたからといって、誰もが100%正社員になれるとは限りません。詳しくは後述しますが、「正社員として働いてほしい」と会社側から判断されなければ、契約社員のまま、あるいは契約期間満了とともに退職というケースも考えられるでしょう。「正社員登用あり」というのは正社員化を前提としたものではなく、あくまで「契約社員にも正社員化の門戸を開いています」というものです。
ただし、もちろん契約社員から正社員登用されているケースもたくさんあります。企業によっては完全に契約社員と正社員とを分けて採用している場合もあり、そうした企業と比べれば、正社員化の可能性は高いと言えるでしょう。
面接時に確認すること
正社員になることを望んで契約社員を選択するのであれば、必ず面接時に以下のような点を確認しておきましょう。
・「どうすれば正社員になれるのか」
・「正社員登用はどの程度の期間で見極められるのか」」
・「これまでどれくらいの契約社員が正社員登用されているのか」
中には登用制度を設けていても、実際に正社員として採用した実績がない企業も考えられます。また、正社員化に条件があるのであれば、入社するうえでの目標が明確になるはず。自分が入社し、正社員登用されるまでの道筋が見えるように、不明瞭な部分はクリアにしておくことが重要です。
企業にとって欲しい人材になる
正社員登用されるかどうかは、入社後の働きに掛かっています。契約社員とはいえ雇用された社員ですから、自身のスキル・知識をフルに発揮しましょう。その仕事ぶりや成果から「この人には正社員として活躍してほしい」と思われれば、正社員への道が拓かれるはずです。つまり正社員登用を目指すなら、会社にとって欠かせない人材になること。まず会社に貢献できる人材として実績を残し、また、社内では良好な人間関係を構築しましょう。そのうえで、上司と面談などおこなう機会があれば、「正社員になって、より幅広く会社に貢献したい」という希望をしっかり伝えておくことが重要です。
正社員登用ありとはいえ、契約社員として働くには不安を感じる方も多いでしょう。しかし「契約社員でもぜひチャレンジしてみたい」という気持ちがあるならば、一歩踏み出してみる価値はあるかもしれません。実際に正社員となれるかは、自分次第なのです。(ライター:ナレッジ・リンクス/三河賢文)