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    「履歴書の写真映り」で就活・転職活動を有利にするコツ

    欧米を中心とした多くの国では、履歴書に写真を貼る文化がなく、外資系企業でも同様の方針を採用している場合があります。しかし日本企業の就職活動や転職活動では、履歴書は自己アピールの重要なツールであるのが現実です。

     

    少なくとも不適切な写真から受けるネガティブな印象は、あなたの能力や適性とは無関係に、選考過程で不利に働くおそれがあります。今回は、履歴書写真を成功させるための具体的なコツや注意点を、詳しく解説します。

    基本的なポイント

    履歴書写真の印象を左右する基本的なポイントを押さえることで、採用担当者に好印象を与えることができます。ここでは、服装、髪型、姿勢、表情について詳しく解説します。

    1.服装

    適切な服装は、仕事への真剣な姿勢を示します。清潔感と信頼性を重視しましょう。

    (1)  ビジネススーツ

    勤務中にビジネススーツを着る可能性が少しでもある職種に応募する際には、男女とも着用が推奨されます。ネイビーやダークグレーが定番で、安全な選択肢です。

     

    スーツには必ずクリーニングやアイロンがけをし、しわや汚れがないことを確認しましょう。フィット感も重要です。だぼだぼすぎたり、逆にきつすぎたりしないよう注意してください。

    (2) シャツ・ブラウス

    白色のシャツやブラウスが最も無難です。清潔感があり、どんなスーツにも合わせやすいためです。襟元や袖口のしわにも気を配りましょう。全体の印象を左右します。

    (3) ネクタイ

    男性の場合、最近はネクタイを締めないビジネスマンも増えていますが、勤務中に締める可能性が少しでもある職種に応募する際には、必須アイテムとされています。

     

    シンプルなストライプや無地のデザインを選びましょう。派手な色や柄は避け、スーツの色に合わせた落ち着いた色調を選択します。結び目がきちんと締まっているか、長さは適切か確認してください。

    (4) アクセサリー

    アクセサリーは最小限に抑えます。女性の場合、小さな真珠のピアスなどがあれば十分です。時計は、シンプルで上品なものを選びましょう。派手な装飾のあるものは避けてください。結婚指輪以外の指輪は外すことをお勧めします。

    2.髪型

    髪型は、顔の印象を大きく左右します。清潔感と信頼性を重視した髪型を心がけましょう。

    (1)  基本

    清潔感のあるシンプルな髪型を選びます。髪の色は、自然な色を保つことが重要です。派手な染髪は控えめにし、就活中は避けるのが無難です。

    (2) 前髪

    前髪は目にかからないようにセットします。「額を隠す人は信用できない」という面接担当者がいますが、これは自分なりのこだわりが強すぎる人は採用したくないためです。

     

    女性の場合、前髪がある場合は、ピンで留めるなどして顔全体が見えるようにしましょう。

    (3) 長髪の場合

    女性で長髪の場合は、後ろでまとめるのが一般的です。男性の場合、長髪は避け、短めにカットすることをお勧めします。

    (4) 最終確認

    撮影直前に鏡で確認し、髪の乱れがないかチェックしましょう。寝グセや静電気による乱れにも注意が必要です。必要に応じてブラシや整髪料を使用してください。

    3.姿勢

    自然でありながら、きちんとした印象を与える姿勢を意識しましょう。

    (1) 上半身の体勢

    背筋をまっすぐ伸ばし、胸を張りましょう。ただし、緊張しすぎて不自然にならないよう注意してください。肩の力は抜き、リラックスした状態を保ちます。両肩の高さを揃えることで、バランスの取れた印象を与えられます。

    (2) 顔の向き

    あごを軽く引くことで、首筋がまっすぐに見え、良い印象を与えます。顔を真正面に向けるのが基本ですが、わずかに(15度程度)斜めに向けると自然な印象になります。

    4.表情

    自然で好印象な表情を心がけましょう。

    (1) 笑顔

    歯は見せない方がいいとされています。口角は自然に上げ、不自然な笑顔を作る必要はありません。やや控えめな微笑みが適切です。

    (2) 目元

    目線はカメラのレンズに向けます。視線がずれていると、誠実さに欠ける印象を与える可能性があります。目を大きく開きすぎないよう注意しましょう。目元に力を入れすぎると、厳しい印象になる可能性があります。リラックスした状態を保つことが大切です。

    (3) リラックス

    眉間にしわを寄せないよう注意しましょう。緊張や不安な印象を与える可能性があります。全体的にリラックスした表情を心がけます。撮影前に深呼吸をするなど、リラックスするための自分なりの方法を見つけておくと良いでしょう。

    撮影時のテクニック

    適切な撮影テクニックを用いることで、より好印象な写真を撮影することができます。ここでは、カメラアングルと光の調整について解説します。

    1.角度

    カメラの角度や顔の向きを適切に調整することで、より魅力的な写真を撮影できます。

    (1) 基本姿勢

    正面から撮影し、顔の左右対称性が保たれると、信頼感のある印象を与えます。

     

    また、額をカメラに対して前に出すと、あごを自然に引いているように見え、二重あごなども映らない効果があるようです。前に出す角度は15度程度で、これを「シンデレラ角度」と呼ぶこともあるそうです。

    (2) カメラの位置

    カメラは顔のやや上から撮影するのが理想的です。顔が引き締まって見える効果があります。ただし、極端に上からの撮影は不自然な印象を与えます。

    撮影方法

    履歴書写真の撮影方法には、主にスピード写真、写真館、自撮りの3つがあります。それぞれの特徴と注意点を押さえ、自分に合った方法を選びましょう。

    1.スピード写真

    手軽で迅速な撮影が可能なスピード写真機は、多くの就活生・転職中の社会人に利用されています。

     

    メリットは、手軽で安価に撮影できること。急ぎの場合や予算が限られている場合に適しています。背景や照明が統一されているため、基本的な条件は整っています。駅や商業施設など、アクセスの良い場所に設置されていることが多いです。

     

    撮影のコツは、時間に余裕を持って撮影することです。急いで撮ると、良い表情が撮れないおそれがあります。複数枚撮影し、その中から最も良いものを選びましょう。撮影前に鏡で髪型や表情を確認することも大事です。

    2.写真館

    プロのカメラマンによる撮影で、高品質な写真が期待できる写真館も選択肢の一つです。

     

    メリットは、プロのカメラマンのアドバイスを受けられるため、自然で好印象な写真を撮影しやすいこと。高品質な機材と適切な照明設備により、高画質な写真が期待できます。ポーズや表情の指導を受けられるため、不慣れな人でも安心という点も重要です。

     

    注意点は、事前の予約が必要なこと。スピード写真機に比べて料金が高くなることです。ただし、質の高さを考えれば費用対効果は高いと言えるでしょう。撮影データの受け取りまでに時間がかかる場合があるので注意です。

    3.自撮り

    スマートフォンを使用した自撮りも、適切に行えば十分な品質の写真が撮れます。費用がかからないため、経済的です。時間や場所の制約がなく、好きな時に何度でも撮り直しができます。

     

    自撮りの場合、自然光を利用するのが理想的です。朝早めや夕方の柔らかい光で撮影しましょう。顔に均等に光が当たるようにします。顔をはっきり見せたくないからといって逆光で撮るのはNGです。

     

    しかし、あまり自撮りをおすすめできない理由は、大きなリスクがあるからです。自分がいいと思った写真でも、採用担当者が見たときに不適切に感じられる場合は少なくありません。

     

    特に社会人経験の浅い若者が「カワイイ」「カッコイイ」と判断したものが、社会人から見て「学生気分が抜けていない」「プロ意識に欠ける」と見られることがあり、これは履歴書の写真として大きな欠点になります。

    志望業界や企業文化に合わせて調整を

    履歴書の写真は、採用担当者の第一印象を左右する重要な要素です。上記のポイントを押さえることで、より魅力的で信頼感のある写真を撮影することができるでしょう。

     

    最も大切なのは自然体であることです。過度に緊張したり、作り込んだりすることなく、あなたらしさを表現することが重要です。

     

    また、写真の準備と同時に、履歴書の内容や面接の準備にも十分な時間を割くことを忘れないでください。写真は第一印象を形成する重要な要素ですが、最終的にはあなたの能力や熱意が評価されます。

     

    なお、志望する業界や企業の文化を理解し、それに合わせた写真を選ぶことも一つの戦略です。クリエイティブな業界ではより個性的な写真が受け入れられる可能性がある一方、金融や法律などの分野ではより保守的な印象が好まれる傾向があります。

     

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