ハローワーク経由で転職するときのコツと注意点
20~30代の転職となれば、現在は求人サイトや転職エージェントを活用して行うのが一般的でしょう。しかし地方へ転職したい、あるいは中小企業を志望しているという方なら、ハローワークを使うのも1つの方法です。
しかしハローワークには、「ブラック企業が多そう」「経営状況の悪い企業が多そう」といった懸念を示す方が少なくありません。そこで、転職におけるハローワークの活用方法を、注意点を踏まえつつ解説していきます。
頻繁に通ってチャンスを逃さない
ハローワークに初めて足を運んだ方は、意外にもたくさんの求人があることに驚くかもしれません。しかし、ここで「求人が多いから転職先は簡単に見つかりそう」と安心しないようにしましょう。求人数だけでなく、ハローワークには日々たくさんの求職者が訪れています。当然、好条件の求人ほど応募が集まり、すぐに埋まってしまうのです。
そのため重要になるのが、頻繁に通うこと。ハローワークで取り扱う求人は日々入れ替わっていきますので、好条件の求人を見逃さないようできるだけ毎日チェックしましょう。そして気になる求人や疑問点があれば、その場で窓口の職員に問い合わせてみてください。積極的に利用することで、職員からプラスアルファの情報を得られる可能性も高まります。
労働条件を細かくチェックする
ハローワークには、実にさまざまな求人情報が集まります。中には、いわゆるブラック企業が混ざっている可能性がぬぐえないでしょう。例えば、求人サイトへの掲載費が捻出できず、ハローワークに求人を出しているという企業もあるかもしれません。
そのため、ハローワークを活用する場合、給与や残業の有無、休日出勤の有無、残業代の支払い、その他の諸条件などを、自分の目でしっかりチェックすることが大切です。
労働条件で見ると、年間休日は120日がボーダーライン。これを下回ると、土日祝日に出勤日があったり、夏季・年末年始などの休暇が少なかったりする可能性があります。また、給与は月額だけでなく、賞与もチェックしておきましょう。そのほか、事業規模や取引先、転勤の有無など、気になる点を事前にまとめて、細かく確認してください。
長期的に募集されている求人は避ける
前述の通り、ハローワークの求人は日々入れ替わっていきます。しかしよく見てみると、長期的に同じ募集が継続されている求人があるでしょう。こうした求人は、応募を避けるべきかもしれません。例えば実態が過酷労働であったり、人間関係が劣悪であったり。人が集まらない、もしくはすぐ社員が入れ替わるため、ずっと同じ求人が出ている場合が少なくありません。そこには必ず理由があり、ブラック企業である可能性が高くなります。
ハローワークは求人数が多く、上手く活用すれば転職活動の大きな助けとなってくれるでしょう。なお、ハローワークの求人はインターネットでも検索できます。「時間がなくて、なかなか足を運べない」という方は、まずこちらで求人情報をチェックしてみるのも1つの方法です。ここで取り上げた点に注意しながら、スムーズに転職活動を進めてください。(ライター:ナレッジ・リンクス/三河賢文)