あなたの仕事がなくなる!? 技術の進歩で消える仕事
現在、Googleやアップルといった先端企業がロボットや人工知能の研究開発に大きく力を入れています。例えばiPhoneに搭載されている「Siri」や工場で使用さる組み立て機械、人がハンドルを握る必要のない自動運転車などが一例です。
科学技術の進歩により、こうしたコンピュータがこれまで人が担ってきた仕事を多く請け負うことになります。さらにwebの進歩によりあらゆる情報がつながり合うことが可能になります。そしてそれにより、これまで人間が担当していた仕事が、ロボットや人工知能に取って代わられることも予想されています。近い未来、なくなる仕事とはどんなものでしょうか? 詳しく考えてみましょう。
会計事務での変化
パソコンの会計ソフトの普及により、会計事務職を担っていた人員が大きく減少することが考えられます。事務処理能力、正確性やスピードにおいて人とコンピュータが競えば、人間側に勝ち目はありません。必要な書類をスキャンするだけで、あとは自動的に会計処理を行ってくれるソフトも登場するかもしれません。
速記やワープロ入力業務、通訳、翻訳での変化
音声認識技術が進み、人の手を介さなくとも文字化するシステムが確立されています。スマートフォンの音声認識機能などを使ったことがある方も少なくないでしょう。この機能がより正確になれば、速記やワープロ入力など書記業務は大幅に削減されるでしょう。
さらに自動翻訳技術と組み合わせると、しゃべった内容を即座に別の言語のテキストや音声に変換してくれる技術も予想できます。通訳や翻訳者の仕事には多大な影響が出るはずです。
運送業での変化
Googleなどが開発中の自動運転ステムが完成すれば、人々が車のハンドルを握る必要がなくなります。乗車して目的地を告げるだけでいいので、タクシー運転手やバスの運転手などの仕事は激減するでしょう。
また、米Amazon.comなどはドローンと呼ばれる小型の無人航空機を使った荷物の配送も計画中です。これにより、小形の荷物ならオンライン注文から30分以内に商品が手元に届く…といったことも可能になるといわれています。トラック運転手や運輸業界そのものにとっては大きな脅威になるはずです。
小売店業界での変化
Webでほとんどの商品が購入できる時代。ネットショップの普及により書店やCD販売店が大きな打撃を受けたことはたやすく想像できます。これまで難しいとされていた生鮮食品や、ペットのような生き物でさえ(良い悪いはともかく)ネットで購入できます。
アパレル系のネットショップの中には、衣服を試着をした後に返品できるサービスを行っている店もあります。そのため、「試着しなければいけないから店舗に行く」という購入パターンもなくなっていくと考えられます。「今すぐに手に入れたい」というもの以外は、店舗で購入する物はなくなっていくかもしれません。販売員やレジ係の重要度は下がり、小売店の数そのものも減少していくでしょう。
他にも、ネットでの情報配信(ニュース配信や動画配信)が当たり前になれば、新聞やレンタルビデオ業界なども変化するでしょう。新聞の拡張員やレンタルビデオ店員などの仕事は大きく減少するはずです。
社会の変化や技術の進歩は、働き方の変化に直結します。そして自動車の登場で馬車や人力車が激減したように、こうした変化は避けられないものです。あなたにしかできない仕事はどんなことなのか? 他者に置き換えられない能力やスキルを持っているのか? こうしたことを事前に把握しておくと、将来のキャリアを考えるヒントにもなるでしょう。(ライター:香川とも)