主婦が稼ぐ新たなビジネススタイルとは
専業主婦が、外に働きに出ずに収入を得る「在宅ワーク」のスタイルが広がっています。ネット上で在宅ワークを紹介するコンテンツの充実や、気軽にホームページをつくれるようになったことなどもあり、社員、派遣、契約、パートなどの既存の枠にとらわれずに、さまざまな方法で収入を得られるようになってきました。
では、どんな稼ぎ方があるのでしょうか? そして、この働き方のメリットとは? 「主婦が稼ぐ」という新たな仕事スタイルを紹介します。
特技や専門技術、空いた時間を活かして稼ぐ
ひと口に専業主婦といっても、お金になる技術や経験を持っていないとは限りません。自分の趣味で培ったスキルやセンスを生かして、以下のような稼ぎ方をしている主婦が大勢生まれています。その一例を紹介しましょう。
【事例1:A子さんの場合】特技を生かす仕事
「手先が器用で、趣味で手芸を続けていましたが、それを評価されるような場がないか考えていました。ハンドメイド商品を販売するサイトで、子ども向けの手提げバックをつくって販売してみたところ『忙しくて自分では作れない』というママたちに大人気に。他にも自分がつくりたいグッズを追加していき販売するなどして、趣味が実益になっています」
【事例2:B子さんの場合】専門技術、専門知識などが問われない仕事
「クラウドソーシングのサイトを利用して、空き時間でできる仕事を検索し、データの集計作業を定期的に受注するようになりました。最初は何のノウハウもなかったのですが、徐々にたくさんの分量をこなせるようになりました。時間を有効に活用して、自分のお小遣いを稼いでいます」
【事例3:C子さんの場合】外に働く場がない場合にこそ魅力となる仕事
「自宅の周辺に働きに出る場所がなかったので、在宅でできる仕事を探していました。家が農業をしているので、ホームページをつくって、そこでつくった作物を通信販売し始めました。すると、都会の女性を中心に話題に。自宅にいながら、収入を得ることができ、自分のつくった作物も認められ嬉しいです」
主婦の在宅ワークのメリット
- 時間的拘束が少ない
- 家事、育児、介護などと両立がしやすい
- 働く場所の拘束がない、通勤がない
- 自分の特技を生かせる
- ダブルワークもしやすい
- リスクなし、気軽にスタートできる
- 職場の人間関係などと無縁
- 制服や出勤時の化粧などにコストをかける必要がない
時間や働く場所の拘束がないので、自由度高く仕事ができます。そのため、家事や育児、介護などに追われ、限られた時間しか仕事に当てられなかった女性でも在宅ワークであれば両立することができるようになりました。また、趣味・特技を仕事にすることができるという特徴もあり、洋裁、アクセサリー作り、デコアート、文章作成など自分の力を生かすことができます。自分の能力が評価される契機にもなるでしょう。
自分の持っているパソコンなどを使って仕事を始めれば、ノーリスクで在宅ワークを始めることができます。受注する仕事量を自分で決定できるので、最初は少量からはじねれば負担感なくソフトランディングすることも可能でしょう。さらに、在宅で仕事をするので、職場のしがらみからくるストレスなどはゼロ。化粧や衣服にかける気配りも無用です。
今後、クラウドソーシングの広がりとともに、主婦が稼ぐ働き方はさらにひろがっていくと予測されます。しかし、中には低コストで労働力を確保することを目的としたサイト・企業や、ネット仲介の業務中心のためきちんと信頼関係が築けないこともあるようです。在宅ワークでどう仕事を進めていくべきなのか知識・情報をきちんと備えておくことが、今後さらに必要になっていくといえるでしょう。