これぞ超ホワイト&年功序列! NECビッグローブの「絶望的なぬるさ」 2013年10月11日 今日の口コミ&年収 ツイート NECが子会社のNECビッグローブを売却する方針を固めたと、各紙が報じている。親会社のNECは3年ぶりに黒字確保したものの、赤字体質を抜ける見込みが立たず、主力事業と関係が薄い子会社を売りに出したと見られる。 キャリコネ会員によると、現在の従業員は約600人で、うち6割程度は非正規雇用。売却を機に契約解除される非正規雇用が、数百人単位で出るのではないかという。 問題は「特にこれといった重要なサービスがないこと」 ビッグローブ社内の活気のなさについては、キャリコネの口コミでは数年前からすでに話題に上がっていた。制作ディレクターを務める30代派遣社員は、職場環境について「一言でいえば、とてもぬるいです」と言い切っている。 「親会社がNECだけあって危機感がない、とてもレスポンスが遅いです。ガツガツ仕事したくない人にはいいかも知れませんが、吸収できることがないし、これからの将来はちょっと不安になる会社です」 事業面では「特にこれといった重要なサービスがない点」が問題と指摘している。2011年度の時点での話だ。たくさんのコンテンツやサービスが競争に敗れて終了していくのに、「特に施策を打ち出さない姿勢も問題」と将来起こりうる事態を見通している。 サラリーマンの最大のリスクは「解雇」という人もいるが、もっと恐ろしいのは「成長できないこと」ではないか。長年勤めていながら何ひとつ身につかなければ、労働者としての価値がどんどん下がる。中長期的に見れば「ぬるい」職場はリスクなのである。 ビッグローブの社員は、すべてNECの所属。「早く潰れろ。いい気味だ」と言われた、あの会社だ。NECの20代のシステムエンジニアも、キャリコネの口コミに「一言でいうと、ぬるい。使えない人材も大手をふって仕事ができる」と、どこかで見たような書き込みをしている。 おそらく親会社には、ぬるさのあまり、仕事を通じてスキルを鍛えてくれる人が誰もいなかったのだろう。悲しいことだ。30代の女性派遣社員には、こんなことまで言われている。 「社員がNEC本体でどのような経験を積んできたのか、疑問を感じるようなプロジェクト進行。(中略)正直、社員のレベルは高くない。特に氷河期が本格化する前にNECに就職した世代に顕著である」 非正規差別がひどく「現役より二浪の方が早く出世」 20代の派遣SEは、職場は正社員と非正規社員の差別がひどく、「『努力すれば報われる』という言葉が、これほど空しく感じたことはなかった」とこぼし、「何か戦時中をイメージさせる場所」という言葉で社内の空気を表現している。 能力や仕事量が劣っていたとしても、正社員という身分さえあれば、雇用も待遇も保証されている環境で、生産性などあがるわけがない。 非正規雇用からの嘆きの声が多い一方で、正社員の不満は少ない。代理店営業をしている30代の正社員は「福利厚生としてはかなり充実している」と明かす。 「保養所もいくつか廃止にはなったが、それでも人気の地域は顕在。かつ提携保養所もあるため選択肢は結構ある。また社員証を見せると割引になるカラオケ店や、某有名テーマパークの割引券購入権利が回ってくる。(社内環境は)現状自分は特に不自由していない」 年功序列も徹底していて、主任への昇進は「入社年度よりも年齢のほうが優先される」ため、「現役学卒と二浪の学卒では、業績にあまり関係なく二浪のほうが早く昇格する傾向がある」というから噴飯モノだ。 今回のビッグローブの売却益は、数百億円規模と見られる。しかし、会社全体がこんなぬるま湯状態では、この程度の金額も「焼け石に水」となるに違いない。正社員に虐げられた非正規雇用の人たちには、最後の断末魔をぜひキャリコネにレポートしていただきたい。 【働く人に役立つ「企業インサイダー」の記事はこちら】
これぞ超ホワイト&年功序列! NECビッグローブの「絶望的なぬるさ」
NECが子会社のNECビッグローブを売却する方針を固めたと、各紙が報じている。親会社のNECは3年ぶりに黒字確保したものの、赤字体質を抜ける見込みが立たず、主力事業と関係が薄い子会社を売りに出したと見られる。
キャリコネ会員によると、現在の従業員は約600人で、うち6割程度は非正規雇用。売却を機に契約解除される非正規雇用が、数百人単位で出るのではないかという。
問題は「特にこれといった重要なサービスがないこと」
ビッグローブ社内の活気のなさについては、キャリコネの口コミでは数年前からすでに話題に上がっていた。制作ディレクターを務める30代派遣社員は、職場環境について「一言でいえば、とてもぬるいです」と言い切っている。
事業面では「特にこれといった重要なサービスがない点」が問題と指摘している。2011年度の時点での話だ。たくさんのコンテンツやサービスが競争に敗れて終了していくのに、「特に施策を打ち出さない姿勢も問題」と将来起こりうる事態を見通している。
サラリーマンの最大のリスクは「解雇」という人もいるが、もっと恐ろしいのは「成長できないこと」ではないか。長年勤めていながら何ひとつ身につかなければ、労働者としての価値がどんどん下がる。中長期的に見れば「ぬるい」職場はリスクなのである。
ビッグローブの社員は、すべてNECの所属。「早く潰れろ。いい気味だ」と言われた、あの会社だ。NECの20代のシステムエンジニアも、キャリコネの口コミに「一言でいうと、ぬるい。使えない人材も大手をふって仕事ができる」と、どこかで見たような書き込みをしている。
おそらく親会社には、ぬるさのあまり、仕事を通じてスキルを鍛えてくれる人が誰もいなかったのだろう。悲しいことだ。30代の女性派遣社員には、こんなことまで言われている。
非正規差別がひどく「現役より二浪の方が早く出世」
20代の派遣SEは、職場は正社員と非正規社員の差別がひどく、「『努力すれば報われる』という言葉が、これほど空しく感じたことはなかった」とこぼし、「何か戦時中をイメージさせる場所」という言葉で社内の空気を表現している。
能力や仕事量が劣っていたとしても、正社員という身分さえあれば、雇用も待遇も保証されている環境で、生産性などあがるわけがない。
非正規雇用からの嘆きの声が多い一方で、正社員の不満は少ない。代理店営業をしている30代の正社員は「福利厚生としてはかなり充実している」と明かす。
年功序列も徹底していて、主任への昇進は「入社年度よりも年齢のほうが優先される」ため、「現役学卒と二浪の学卒では、業績にあまり関係なく二浪のほうが早く昇格する傾向がある」というから噴飯モノだ。
今回のビッグローブの売却益は、数百億円規模と見られる。しかし、会社全体がこんなぬるま湯状態では、この程度の金額も「焼け石に水」となるに違いない。正社員に虐げられた非正規雇用の人たちには、最後の断末魔をぜひキャリコネにレポートしていただきたい。
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