クリスマスケーキも「自爆営業」 1人20個も買わされる「憂鬱」 2013年12月20日 キャリコネ調査班 ツイート 12月25日はクリスマス。パーティーやデートなど、この日を待ち望んでいる人々も多いだろう。 そんなクリスマスを盛り上げるのがクリスマスケーキだ。近年はデパートやコンビニチェーンでもオリジナルのケーキを扱っており、本格的な味を気軽に楽しめるようになっている。 しかし、このクリスマスケーキで毎年苦しんでいる人々がいる。「甘いものが苦手」などという可愛い話ではない。クリスマスケーキの「自爆営業」をやらされる人がいるのだ。 知り合いに毎年「買って」と声をかける 大手コンビニチェーンでは、毎年クリスマスケーキをスタッフに買い取らせるのが常態化している。キャリコネに投稿された口コミでは… 「夏冬はお中元やお歳暮など『送り先が無くても注文しろ』と言われ、クリスマスケーキや恵方巻き等など毎月いろんな物を買わされました」(40代前半・女性) 「福利厚生なんてない。店は利益出ているが還元はされない。その他、クリスマスケーキや恵方巻きなどを買えとクルーにすがってくる」(30代前半・男性) といった声が容易に見つかった。 今年11月には「年賀状の自爆営業」がニュースになったが、これと同じことが街のあちこちで起きている。 キャリコネ編集部がコンビニに勤めるアルバイト(30代後半)に話を聞くと、こう話してくれた。 「毎年、クリスマスケーキを知り合いに『いらない?』と声をかけて買ってもらいます。ただ同じ人に『毎年買ってくれ』とは言えないので、クリスマスの時期が年々ゆううつになっています」 Twitterなどでも、そうした声は多くつぶやかれている。 「だれかークリスマスケーキ買いませんか。自腹で買わされるオチですか」「明日、クリスマスケーキ買わされる。ノルマ、やめてほしい」 アルバイトにもノルマが「何十個」 もちろん店舗ごとに販売目標があるのは理解できる。 しかし、中には弱い立場にある契約社員やアルバイトが、店長やオーナーから買い取りを強いられている事例もある。「利益を出すためには仕方ない」「たかがケーキ」では片付けられないだろう。 コンビニだけでなく、スーパーやデパートでも似たような事例が起きている。上場も果たしている関東のスーパーマーケットチェーンに関しては、以下のような投稿があった。 「イベントではアルバイトを含めケーキなどのノルマが何十個とあり、1人で20個以上自爆しているようです」(20代前半・男性) さらに、その「自爆」は店員以外におよぶこともある。たとえば、法人営業を務める30代男性は、同じグループである小売店の商品を買わされているという。 「クリスマスケーキなど、グループ会社との付き合いで購入しなければならないものも多い」(30代後半・男性) 従業員が自分の意思ですすんで購入するのなら話はわかるが、「購入しなければならない」となればやはり自爆営業の色が濃くなる。 自爆営業で買わされたクリスマスケーキなんて、家族や恋人と食べても心から味わうことはできないだろう。まして、独身者が1人で食べることになってしまったら……。想像するだけでも悲しいものがある。自爆を強いる上司の面々には、こうした悲痛な声をよく考えてほしいものだ。 あわせてよみたい:紳士服業界の非紳士的「自腹地獄」
クリスマスケーキも「自爆営業」 1人20個も買わされる「憂鬱」
12月25日はクリスマス。パーティーやデートなど、この日を待ち望んでいる人々も多いだろう。
そんなクリスマスを盛り上げるのがクリスマスケーキだ。近年はデパートやコンビニチェーンでもオリジナルのケーキを扱っており、本格的な味を気軽に楽しめるようになっている。
しかし、このクリスマスケーキで毎年苦しんでいる人々がいる。「甘いものが苦手」などという可愛い話ではない。クリスマスケーキの「自爆営業」をやらされる人がいるのだ。
知り合いに毎年「買って」と声をかける
大手コンビニチェーンでは、毎年クリスマスケーキをスタッフに買い取らせるのが常態化している。キャリコネに投稿された口コミでは…
といった声が容易に見つかった。
今年11月には「年賀状の自爆営業」がニュースになったが、これと同じことが街のあちこちで起きている。
キャリコネ編集部がコンビニに勤めるアルバイト(30代後半)に話を聞くと、こう話してくれた。
Twitterなどでも、そうした声は多くつぶやかれている。
アルバイトにもノルマが「何十個」
もちろん店舗ごとに販売目標があるのは理解できる。
しかし、中には弱い立場にある契約社員やアルバイトが、店長やオーナーから買い取りを強いられている事例もある。「利益を出すためには仕方ない」「たかがケーキ」では片付けられないだろう。
コンビニだけでなく、スーパーやデパートでも似たような事例が起きている。上場も果たしている関東のスーパーマーケットチェーンに関しては、以下のような投稿があった。
さらに、その「自爆」は店員以外におよぶこともある。たとえば、法人営業を務める30代男性は、同じグループである小売店の商品を買わされているという。
従業員が自分の意思ですすんで購入するのなら話はわかるが、「購入しなければならない」となればやはり自爆営業の色が濃くなる。
自爆営業で買わされたクリスマスケーキなんて、家族や恋人と食べても心から味わうことはできないだろう。まして、独身者が1人で食べることになってしまったら……。想像するだけでも悲しいものがある。自爆を強いる上司の面々には、こうした悲痛な声をよく考えてほしいものだ。
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